【ねこまたぎ通信】

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 ホワイトハウスの演出作戦、その舞台裏

ホワイトハウスの演出作戦、その舞台裏

1993年から2000年までウォール・ストリート・ジャーナル紙の論説記者を務めた後、2000年からはホワイトハウスの広報政策について数々の調査報道を行ってきたロン・サスキンドが、2004年の大統領選の数日前に発行されたニューヨーク・タイムズ紙に、ある記事を寄せた。ジョージ・W・ブッシュの顧問と2002年夏に交わした会話の中身の暴露である。「私のような輩は、『我々が現実系コミュニティ(reality-based community)と呼ぶものの一員』だと言う。『目に見える現実を適切に分析すれば、解決策が浮かび上がると思っている』という意味だ。私はうなずき、啓蒙主義の基本と経験則について少しばかり口にした。すると、彼は私をさえぎり、『世界はもはや現実的にそんなふうに動いているわけではない』と言った。『我々は今や帝国なのだ。我々は行動によって独自の現実を創り出す。君たちがこの現実について、お望みのように適切な検討を加えている間に、我々は新たな行動によって別の新しい現実を創り上げる。君たちはこれについてもまた検討する。それが事の運びだ。我々は歴史の立役者なのだ。そして、君たちはみな、我々の行っていることに検討を加えることしかできないのだ』