2003-11-19 バンコク週報から アジア ■インドネシア海軍、タイ籍漁船を撃沈 タクシン首相は、タイの漁船がインドネシア海軍によって撃沈された事件について事実関係を詳しく調査するよう外務省に命じた。インドネシアの軍艦は、この漁船が同国領海内で違法操業したとして乗組員を逮捕した後、船を攻撃し沈没させた。首相は、タイ漁船は違法だったかもしれないが、インドネシア側の対応にも行き過ぎがあったのではないかと指摘した。インドネシアの関係当局は、見せしめに撃沈したとしている。 ■貧困問題の早期解決は不可能と批判 タマサート大学経済学部のランサン氏は、タクシン首相は今後6年で貧困問題を解決すると豪語しているが、この目標は野心的すぎると指摘した。来年初めから低所得者に登録させ、貧困層と貧困問題を特定し、効果的な対策を講ずるという政府のやり方は間違っていないが、6年で貧困問題を一掃できるとは考えにくく、公約を達成できない場合、首相は国際的にも恥をかくことになるとも指摘した。