【ねこまたぎ通信】

Σ(゜◇゜;)  たちぶく~~ Σ(゜◇゜;)

 ハッピバースデー♪ タイ・プミポン国王陛下誕生日^^

いつまでもお健やかに.

「国王陛下、あらためて調和の重要性を説く」

http://homepage3.nifty.com/jean/Papers/
 昨日77歳の御誕生日を迎えられた国王陛下は一昨日16:00から(テレビの放映は20:00過ぎから)誕生日を記念した記念スピーチを行い、あらためて調和の重要性を説くとともに青少年を取り巻く問題に強い御懸念を表明された。
 国王陛下はスピーチの中で、趣味にされているジャズを例に出し、ジャズの神髄である即興演奏は、一緒に演奏する相手の音を聞き協調関係を成立させた上で演奏しなければ全体として素晴らしい演奏は成立し得ないとし、逆にメンバーの中に一人でも突出しようとする事を欲する者が居れば全体的な統一感を損ない素晴らしい演奏は成立しないと例示された上で、タクシン首相の定例政見放送を指して、己の考えのみが正しいと信じている者が一方的に主張し国民に聞くことを強いていると指摘、異なる意見に耳を傾け議論を通して国の為に何が最善であるかを検討する事が重要であると指摘された。
 また、政治の世界に外来語が氾濫する現状に御懸念を表明された上で、更にタクシン首相が信奉し草の根経済政策のベースにしているとされるラテン・アメリカの経済学者の学説に触れ、御自身としては100%その学説を支持する事が出来ないとし、重要な事は海外の素晴らしい学説(文化)がタイの土壌と融合できるかという事で、盲目的に外国の学説(文化)をそのまま取り入れる事は国にとって危険な事であると指摘された。
 更に昨日スピーチの中で、国王陛下は、漫画のキャラクターがいい考えを思いついた時に吹き出しに電球の絵が描かれている事を揶揄して、タクシン首相の場合はいい考えを思いついた場合には「一つで国の全てを網羅(監視・支配)でき、また教育機会の均等政策と言えばそれを導入して全国津々浦々同じ質の教育を提供することが出来(同時に自身に利益を供与でき)る」通信衛星を吹き出しに描いた方が似合っていると語り暗に独裁体質と政策と自己利益を結びつける拝金主義的政権体質を皮肉られる場面も見られた。
 一方、国王陛下は発言の多くを青少年を取り巻く社会問題にさかれ、現在の青少年が国の指導者を範にしてしまったのか人の話を聞かず、また勉強離れの傾向が深刻な状況にある事に強い御懸念を表明、将来の国を担う青少年は国の進める教育機会の均等政策に応え良く聞きよく学ぶ事が重要であるとされ、更に授業そっちのけでディスコやコンサートなどの大音響で音楽が流されている場所に入り浸ることは既に15歳から16歳の青少年に増加傾向が見られる聴覚障害を引き起こし、また女性を中心に若年者の喫煙人口が増えている事も健康懸念を増大させ、いずれも国の将来を担う潜在能力のある若者達にとってはプラスにはならず、同時に国そのものの将来にも大きな影響を及ぼすものであるとして関係機関が前向きに対策を講じるべきであるとされた。