ＧＷの海外旅行は5人に2人が手控え、ＪＴＢが調査

（日本工業新聞　2003/4/11）

　ＪＴＢがまとめたゴールデンウイーク（4月24−5月4日の出発日）の旅行動向見通しによると、海外旅行人数は前年比35.9％減の31万4000人と大幅に減少する。同社では、前年比35.9％の落ち込みのうち、15ポイント分が曜日配列の悪さ、20ポイント分がイラク情勢やＳＡＲＳ（重症急性呼吸器症候群）による旅行予約の手控えと分析している。

　方面別では、アジアが前年比39.5％減の15万9000人となり、なかでも香港が同88％減の3000人と激減、中国は同37％減の3万8000人となる。北米は同34.9％減の8万4000人、その他（アフリカ・中東・南米）は同60％減の2000人と大幅に減少する見通し。

　このほか、欧州は同25.8％減の4万9000人、オーストラリアなどの大洋州は同25.9％減の2万人。

　一方、国内旅行（1泊以上）人数は、前年比2.5％減の2148万8000人と、微減にとどまる。国内旅行人数が前年を下回るのは、同じ曜日配列だった97年以来6年ぶり。国内外を合わせた旅行人数は、同3.2％減の2180万2000人となり、国内旅行と同様に97年以来の減少となる。