【ねこまたぎ通信】

Σ(゜◇゜;)  たちぶく~~ Σ(゜◇゜;)

バンコク航空、「自社空港」を開港

バンコク航空は18日、東部のリゾート、チャン島観光の窓口となるトラート県に3カ所目となる自社空港を開港させる。同島はタイの新たなリゾート地として開発が進んでおり、空港開設は観光客誘致の切り札。バンコク航空も自社空港増加により収益強化を図る考えだが、新型肺炎SARSの影響で外国人観光客は減少傾向にあり、厳しい船出となりそうだ。

チャン島はカンボジア国境近くの島で、国立公園に指定されている。観光地として人気が高まりつつあり、「10年前のサムイ島と同じ状況。有力な観光地になる潜在力がある」(プラサート社長)。チャン島観光当局は空港効果で観光客が前年比18〜20%増の40万人に達すると見込んでいる。空港とチャン島はフェリーで結ばれる。

トラート空港の事業費は約3億バーツ。2,100メートルの滑走路を整備しており、バンコクから1日2便(1便は1往復)で観光客を運ぶ。ただ建設が遅れ開業は当初予定から半年近くずれ込んだ。

バンコク航空は新空港開業に合わせ、昨年に欧州のエアロ・インターナショナル・リージョナル(ATR)にプロペラ機「ATR72−500型」(座席数70席)3機を発注済み。今月内にも引き渡しを受ける予定だ。

■8年連続で黒字確保

同社は南部観光地のサムイ島(1989年開業)、中部の古都スコタイ(96年開業)にも自社空港を開発。サムイやシエムリアップ(アンコールワット)線など人気旅行先を自ら開拓。8年連続で最終黒字を計上している。

同社は今年、開港効果により旅客数が前年比34.3%増の約170万人に急伸すると見込む。売上高は同30.4%増の56億600万バーツ、純利益は同29%減の2億2,000万バーツを予測しているが、年初からカンボジアでの反タイ暴動、イラク戦争SARSなど厳しい環境が続いている。