【ねこまたぎ通信】

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戦場に帰る子供たち ヨルダンからバスで

 米英軍とイラクとの戦争が始まって2週間。長期化、泥沼化が懸念される中、隣のヨルダンからイラクへ戻るイラク人が増えている。多くは出稼ぎのため、祖国を離れていた人たち。「家族や国を守るため」、戦火のイラク国内に帰国するという。

 1日午後、この日も2台のバスが約100人のイラク人たちを乗せ、アンマン市内のバスステーションを出発した。弟がイラク人の妻の実家へ行くというヨルダン人のファレス・レス・カラハさん(42)は「米英は人間を人間と思わない攻撃を繰り返している。ヒトラーと同じ過ちを繰り返している」と涙をにじませながら怒りをあらわにした。

 幼い兄妹も両親とバグダッドに帰るという。戦乱の状況を理解しているのか、兄妹の表情には、子供らしい明るさはない。 【五味宏基

毎日新聞4月2日] ( 2003-04-02-12:22 )