【ねこまたぎ通信】

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アフリカ最大の自然動物保護区を創設 3カ国共同

2002.12.10 Web posted at: 16:01 JST - REUTERS

モザンビーク・シャイシャイ――アフリカ南部のジンバブエモザンビーク南アフリカ共和国の3カ国は、国境を越え、アフリカで最大となる自然動物保護区を共同設立することに合意、9日に正式発表した。

対象区域の広さは3カ国にまたがる約3万5000平方キロで、欧州ベルギーの国土と同程度、日本と比べれば約10分の1の規模になる。

共同保護区は南アのクルーガー国立公園モザンビークのリンポポ公園、ジンバブエのゴナレゾウ国立公園を含み、「グレート・リンポポ越境公園」と名付けられた。ムベキ・南ア大統領は9日の公園命名式で、野生の環境保護と持続的な開発の共存に利すると強調した。観光収入の増大も大きく期待している。

共同保護区の開放は来年早々になる見込み。観光客の便宜を図るためビザ免除、輸送手段の整備も進める。共同保護区の新設に伴い、内戦で動物人口が減っていたモザンビークへ、南アフリカからゾウ数十頭を含む動物1000個体を移住させる作戦も終了したという。

共同保護区に対して、自然保護団体からは歓迎の表明が多いが、南ア国内ではジンバブエの参加を疑問視する声も上がっている。

野党の民主党は9日、ジンバブエ国立公園内で発生する密猟や環境破壊について言及し、「ジンバブエが密猟防止策などを具体的に説明出来ないならば、保護区合併でクルーガー国立公園にも悪影響が及ぶ恐れがある」との懸念を表明した。