【ねこまたぎ通信】

Σ(゜◇゜;)  たちぶく~~ Σ(゜◇゜;)

 開発の陰

「開発ジャーナル」の記事を読んで,思い出したことがあります.

「開発ジャーナル」5月号
〜談話室〜

報告書にはないもう一つの”疑惑”

今月のIDJレポート「ケニアのソンドゥ・ミリウ水力発電事業再開へ」の記事を担当したが、自分自身、消化不良でどうしても納得いかなかった。さまざまな人から話を聞けば聞くほど分からなくなるのだ。日本政府側とNGO側の見解は当然違うにしても、現地のNGOですら意見が分かれている部分もあり、誰を、どの話を信じればいいのか、まったく分からなくなった。「百聞は一見に如かず」というが、現場に行かないで記事を書くことの限界を今回ほど強く感じたことはなかった。

 そんななか、プロジェクトに反対し逮捕された、現地NGOの「アフリカ・ウォーター・ネットワーク」のA・オデラ氏と連絡がとれた。彼は、未だ解決されていない問題として、環境や汚職をはじめ、さまざまな点を指摘した。しかし彼によると、今一番現地で深刻になりつつある問題は、環境でも汚職でもないのだという。そして、その問題によって次々と現地住民が死んでいっているそうだ。

 その恐ろしい問題とは「エイズ」。工事をするためにやってきた移住労働者と現地の女性との間で蔓延しているのだとか。さらにその後、彼が発した一言に私は唖然とした。

「一部、日本人の血を引く子どもが増えている。」そしてそれが、現地の住民が事業再開を支持する理由の一つにもなっているというのだ。彼いわく「日本人に限ったことではないが、第一期工事中にむすばれたものの、工事が終了し去っていった恋人の帰りを現地の女性は待ちわびている」。その女性達のなかには、まだ学校に通う少女達も含まれているのだという。

 もちろん私は現地に行って確認したわけではないので、その話が真実かどうかはわからない。しかし、もしそれが真実だとしたら・・。確かにこのような話はこの事業に限ったことではなく、さまざまな分野で聞かれる話ではある。だが、少なくとも途上国の人々の暮らしを良くすることを目的に行われた事業の陰に、このようなことが存在するとしたら、実に皮肉な話ではある。 (鳥養)

紹介の記事のような話は,私自身も何人かの当事者から同様の話を聞いていますし,人づてにも多数似たような話を聞いています.^^;

その中には,

「ケニアに俺の子がいるんだよ」

と云ってた方もおられました.でも彼の考え方は,

「だから,あそこにはもう行けない」

でしたよ.^^;
なんじゃそりゃ.

とってもお下劣な話になりますが…

現地に滞在する外国人が,ハウスキーピングに家政婦さんやガードマンを雇うのが通例ですが,
その中には,夜の相手として女性を雇う人もおられるようです.^^; そうでなくても,長期に滞在しているうちにいろんな知り合いも出来,中には恋愛される方も当然おられるでしょう.

まじめに付き合いされている方もいれば,単に欲望のはけ口で,任期が終わって「はいさようなら」で音沙汰無し,そんな人もいるでしょう.

酷い話になると,某ゼネコンの現場宿舎では,食事や掃除,洗濯などのために女性を雇いながら,実は夜の相手もさせているということがあったらしい.しかも,宿舎に寝泊まりする皆の「共有」だという.

反吐が出そうな話です.

海外駐在の日本人のお宅をいくつか訪ねたこともありましたが,家族同伴で駐在されている方の中にも現地の人たちに対する偏見や差別を感じることが何度かありました.

これは,ケニアに限らず.

もちろん海外で働く人びとだけでなく,情けない話ですが,旅行者の中にもそういう人たちを目にすることがあります.「あいつら馬鹿だから」「スチューピッド」「土人のくせに」なんて
平気で口に出す人もいました.(馬鹿はおめーだよ)

恋愛は自由だし,いろんな理由でうまく行かないこともあるでしょう.独身男性なら,むらむらっときて,夜の町に繰り出すこともあるでしょう.とても遣り切れないのは,その底に人種的偏見や差別感情がある場合です.

さて,

>「一部、日本人の血を引く子どもが増えている。」そしてそれが、
>現地の住民が事業再開を支持する理由の一つにもなっているというのだ。

というのは,理解できます.
ODAが現地に収益をもたらすことで,そういった子供たちを「サポート」出来るということですね.地元がそういう要望を出す感情は判らないでもない.

でも,そんな問題なんでしょうかね.