核実験停止継続で合意 印パ専門家が初協議

　【ニューデリー２０日共同】インドとパキスタンは２０日、核兵器に関する信頼醸成措置を話し合う２日目の専門家協議（次官補級）をニューデリーで行い、核実験停止継続や両国外務次官の間の核ホットライン新設などで合意したとの共同声明を発表し、協議を終了した。

　両国の専門家が核兵器について詳細に協議したのは初めて。カシミール問題などで対立する両国は今回の合意で、核兵器使用の危険性を減らすため、信頼関係の確立に向けて協力する方針をあらためて確認した。２００２年に核戦争にも発展しかねない危機に直面した両国の関係改善は南アジアの安定化に大きく寄与することは間違いない。

　協議終了後、パキスタンのカーン外務省報道官は、両国首脳会談の実現に前向きな姿勢を示した。

※写真＝２０日、ニューデリーで記者会見した後、記者団と話すパキスタン外務省のカーン報道官（中央）（ＡＰ＝共同）

（共同通信社）