【ねこまたぎ通信】

Σ(゜◇゜;)  たちぶく~~ Σ(゜◇゜;)

 「和平のパイプライン」

イランとインドの石油相の協議

http://www.irib.ir/Worldservice/japaneseRADIO/news.sun.htm


イランを訪れている、インドのアイヤル石油・天然ガス相は、11日土曜、イランのザンギャネ石油相と会談を行い、エネルギー分野での両国の協力拡大を求めました。
アイヤル石油・天然ガス相は、テヘラン訪問前にイスラマバードを訪れ、パキスタンの政府高官らと、46億ドルの費用をかけて行われる、パキスタン経由のイラン天然ガスパイプラインプロジェクトについて協議を行っていました。また、パキスタンからイランに入る前に、アゼルバイジャンの首都バクーに赴き、そこで行った記者会見の中で、「このパイプラインプロジェクトに関する協議の進展は、大変順調だ」と語りました。
アイヤル石油・天然ガス相によれば、パキスタンもまた、このプロジェクトの早期実施を求めているということです。
パキスタンを経由するインドへのイラン天然ガスパイプライン敷設プロジェクトに関する協議は、1994年に開始されました。それからおよそ10年が経過した今になって、ようやくこの協議の展望が比較的明るくなってきた理由には、インドとパキスタンの対立の継続があります。
インドとパキスタンの対立、特にカシミール地方の領有権を巡る問題は、常に、両国、ひいては地域の関係に暗い影を投じてきました。イランは、パイプラインプロジェクトの協議が始まったおよそ10年前から、ありとあらゆる機会に、パキスタンとインドの対立を解決しようと努力してきました。あるいは少なくとも、両国の政治的な対立が、建設的な経済関係にまで及ばないよう努めてきました。現在、どうやら、緊張緩和や関係改善に向けたインドとパキスタンの政府関係者による努力により、パイプラインプロジェクトは、政治的な緊張とは無関係となっています。アイヤル石油・天然ガス相は、このプロジェクトが、2006年には開始されるよう期待感を表明し、これが実現すれば、この2700キロメートルに及ぶパイプラインは、2012年には、操業にこぎつけると語っています。
このプロジェクトは、インドとパキスタンの関係改善にも影響があるため、開始前から、「和平のパイプライン」と呼ばれています。そして先週、中国もまた、このプロジェクトに加わる意向を明らかにしました。パキスタンと、特に中国のエネルギーの必要性は増しており、世界第二位の天然ガス埋蔵量を誇るイランは、中国の需要を満たすこともできます。こうしたことから、このプロジェクト開始に向けた協議を加速することが必要であり、これは、このプロジェクトに関係するすべての国々が、認めるところでもあるのです。