【ねこまたぎ通信】

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ファルージャの虐殺は続く

※ 転送歓迎
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イラク情勢ニュース  2004年6月20日 日曜日  

[飛耳長目録]
 ☆ファルージャ: 米軍が民家爆撃、40人超す死傷者
          アルジャジーラ 6月19日 英字報道から訳
 ☆現在進行形の危機−−ナジャフから特集記事
          アルジャジーラ 6月18日 英字報道から訳


  ☆★救出に集まった住民に2発目のミサイル
          アルジャジーラ 2004年6月19日土曜日

★Many Iraqis killed in air raid on Falluja
 ファルージャ: 米軍の空襲で多数の死亡者
http://english.aljazeera.net/NR/exeres/10BAF2F2-8DAA-48C5-8F39-7A58080F0B32.htm

 病院関係者及び目撃者によると、ファルージャの民家に対する米軍の空襲で、22人が殺害され、20人が負傷した。アメリカ占領軍も土曜日の空襲を認めた。
 バグダッドで記者会見したキミット准将は、この攻撃で住民20人以上が死亡したというイラク人の説明に異論をはさまないと述べた。彼はザルカウィ配下のメンバーがその民家にいたという「重大な情報」があったと発表したが、ザルカウィ自身がいたという証拠はなにもない。

 それより前に目撃者は、朝10時頃、米軍機が攻撃をおこなったことを確認した。彼らは犠牲者が2発のミサイル攻撃を受けて瓦礫の下で押しつぶされたと話した。爆撃のあと、親戚の者が22人の遺体を墓地に埋葬した。

 バグダッド駐在のアルジャジーラ通信員アブダル・アディム・ムハマドは、ファルージャの住民数人が彼に電話してきて、米軍機が街の上空を飛び、最終的に2発のミサイルを発射したと告げた。

 1ヶ月の激しい戦闘ののち5月初めに米海兵隊が市内から撤退して以降、今日(19日、土曜日)の空襲が初めての攻撃である。米代表団が先週、『信任の覚書』に署名するため市内に入ったばかりだった。

 ◆憤慨
 ファルージャの警察署長サッバル・アッ・ジャナビは破壊の跡を調査していて、「午前9時30分、米軍機がこの住宅街に2発のミサイルを発射した」と語った。「数十人の死傷者が出た。この写真がよく物語っている」。

 救出チームが他に犠牲者がいないか現場を捜索した。貧しい住民の住む地域で、少なくとも2軒の民家は破壊され、他に6軒が損害を受けた。

 憤慨した住民は、2発のミサイルを発射することで最大限の損害を与えようとしたとアメリカ軍を非難した。

 「最初のミサイルのあとわれわれが犠牲者の救出にかけつけていたので、犠牲者数がそれほど多くなった」とウィッサム・アリ・ハマドは話した。「2発目のミサイルが救出にあたっていた住民を殺害したんだ」。


☆★Features : Najaf nurses wounds of war
  特集: 戦争の負傷者をいたわるナジャフ
アルジャジーラ 6月18日 By Scott Taylo ナジャフにて

http://english.aljazeera.net/NR/exeres/E1D7174C-25FC-4602-97C8-A7D20A929EC5.htm

 私たちが彼女の病棟に案内されたとき、ファイザ・アブダル・カシム(38歳)の頭は血に染まった包帯でおおわれていた。

 他の3人の重傷患者にくわえて、十数人の家族がベッドの間に座っていて、その全員が最近のナジャフの戦闘について私たちに話をしたがっていた。ファイザの夫カリムは、シーア派民兵と米軍が6月3日に激しい戦闘を展開しているとき庭で迫撃砲弾が破裂し、その砲弾の破片が妻に当たったのだと説明した。

 3人の小さな子ども母親であるファイザは、脳の損傷度合いから完全な回復は見込めないようだ−−そうカリムが私たちに告げたとき、同じ部屋に居合わせた人々は厳粛にうなづいた。

 しかし、彼が迫撃砲の誤射はイラクレジスタンスの撃ったものだと述べるや、病棟の雰囲気はドラマチックに変化した。

 一人の男が前に進み出て私に言った。「君、これは米軍のしわざだぞ」。カリムは米軍が使用していない120ミリ砲弾は残骸を拾ったと論じたが、彼の親戚縁者は彼に静かにするよう大声をあげた。

 ◆『進行中の危機』
 巻き込まれた犠牲者の個々の被害はどちら側に責任があるかにかかわらず、サドル支持者と彼を逮捕しようとする米軍のあいだで4月4日に戦闘が発生して以降、ナジャフの一般市民がおそろしいほどの犠牲をこうむっている。

 ナジャフ救急病院の理事長アル・ツフィリ医師は、「(6月4日)の停戦までの2ヶ月間、すべての市場と商店が閉店せざるをえなかった」と説明した。「われわれが手当てした犠牲者の大多数は、食糧と水を求めに家から出たとき犠牲にあった」。

 停戦中とはいえ、患者の情報が機密にかかわる軍事情報とみなされているなかで、ツフィリ医師の病院はサドル派民兵も治療しているという理由で、彼は正確な犠牲者数を教えようとはしなかった。

 「千人単位の負傷者と百人単位の死者が出たとだけ言っておこう」とツフィリ医師は話した。「使用できる手術室小さな2部屋だけだと言えば、あなたは危機が進行中だという状況を理解できるはずだ」。

 ◆捕獲の恐れ
 50床が追加されて平時には200床を有するナジャフ病院は、最もひどい重傷者だけを収容することにして、大きな治療の必要性が少ない患者は手当をすれば退院となる。

 だがウフィリ医師は、「患者の多くが入院しないもう一つの理由は、アメリカ兵が逮捕しに来るだろうことを彼らが恐れているからだ」と指摘した。

 「現在のところ米軍が逮捕しようとした例はないが、私たちはそのような可能性があるという恐怖心のなかで暮らしている。

 ナジャフのこの小さな救急病院から1キロと離れてないところに、もっと大きく設備も整った医師養成病院がある。

 4月5日、建物のなかにいたサドル派民兵から攻撃を繰り返された米軍は、その教育病院を占拠し、イラク人患者の全員を小さな救急施設へと追い払った。

 停戦になったにもかかわらず、教育病院には合同軍の分遣隊であるエルサルバドル兵のみが居座っている。

 ツフィリ医師は、「犠牲者をだしたナジャフ市民のために、アメリカ人は病院をわれわれに返なさければならない」と話した。「どうして兵隊は患者を追い出しておいて、これが自由だなどと主張できるのか?」。

 ◆米国の見解
 2キロ離れたところにあるナジャフ駐屯米軍基地の正面入り口で、ウォルファイン軍曹はイラクの紛争がどのように遂行されるべきかについて異なる意見を持っていた。

 ミシガン生まれの軍歴12年になる軍曹は、「これは戦争を戦うのとは違うんだ。米国防総省は俺たちが作戦を遂行できない『立ち入り禁止区域』とか『安全地帯』を設定してない」と話した。「悪い奴らはずっと前からごこに隠れるかを知っている」。

 イラクの医者たちと違って、ナジャフのアメリカ軍は新たな武力衝突で死亡者数を口にすることを躊躇しない。グレイとだけ名乗った若い特殊部隊兵士は、「俺たちは300人以上を殺したよ」と言った。「1日平均5人だな」。

 ウォルファイン軍曹(33歳)は、状況についてもっと分析的だった。

 「これはファルージャとラマディで戦ったスンニ派民兵とは完全に違うタイプの相手だ。彼らは遠隔操作の爆発物を使って、攻撃と同時に走り去る待ち伏せ攻撃をおこなう」、「まるで幽霊と戦っているみたいに、攻撃を受けて振り向いても応戦する相手はいない」とウォルファインは言った。

 「しかし、ここナジャフでは、サドル派民兵は狂信的で、彼らはまっすぐわが軍にぶつかり、死ぬことを恐れていない」。

 (つづく)

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