【ねこまたぎ通信】

Σ(゜◇゜;)  たちぶく~~ Σ(゜◇゜;)

ブッシュは死体袋以外に兵士の帰還方法を知らない

※ 転送歓迎
□□□□□ □■  □□□□□ □■  □□□□□ □■
イラク情勢ニュース  2004年6月21日 月曜日  

[飛耳長目録]
 ☆現在進行形の危機−−ナジャフから特集記事
      アルジャジーラ 6月18日 英字版から訳・後半
 ・軍法会議の予備審理 虐待問題/バグダッドで21日


☆★Features : Najaf nurses wounds of war
  特集: 戦争の負傷者をいたわるナジャフ
アルジャジーラ 6月18日 By Scott Taylo ナジャフにて

http://english.aljazeera.net/NR/exeres/E1D7174C-25FC-4602-97C8-A7D20A929EC5.htm

(前回から続く)
  
◆サドル師支持者
 部族長アンワルは24歳の神学校学生でサドル師の支持者。生活の基盤はバグダッドにあるが、この2ヶ月間、彼はおびただしい回数のナジャフ行きを経験した。医薬品と食量を届けるためだ。

 「アメリカ軍はまだムクタダ(サドル師)支持者の忠実さを理解できてない」と彼は説明した。「米軍が最初にナジャフを攻撃したとき、ムクタダはカルバラ周辺に住む支持者に戦闘に加わるよう求めた。数時間のうちに、シーア派の支持者がみずからを人間自殺爆弾に変えて米軍戦車を攻撃した」。
 停戦が続いているものの、アンワル部族長は、米軍がムクタダ逮捕を主張するかぎり、平和が長続きすることはありえないと考えている。「もし彼が逮捕されるか殺されたりすると、その時にはイラク全体が暴力に訴えるようになるだろう」。

 ◆帰国が取り消された
 ナジャフのアメリカ兵は現在の停戦について、まったく異なる見解を持っていた。

 コンクリート製の障壁に囲まれたなかで、足もとには何百もの使用済み機関銃弾のケースが散らばったまま、積まれた土嚢越しに外を凝視しながら、特殊部隊兵のガリーは次のように言った−−「あまりに静かすぎる。それに俺がこれ(停戦)に関して好きでないのは、ムクタダの戦士に武力装備の補強と再編成の時間を与えることになるからだ」。

 ウォルファイン軍曹は話した−−、「突然の大騒ぎでイラクに後戻りする命令を受けたとき、俺たちの部隊は装備をすべて荷造りされ、車両も兵器もしまい込んで、着替えの軍服さえ返送していた。そうして俺たちは帰国の航空便を待ってクウェートで座ってたんだ」。

 4月に反乱が拡大した時、第2装甲騎兵連隊(2ACR)の先任下士官として、彼の部隊は少なくとも3ヶ月の派遣延長を言い渡された3万人の米兵のなかに含まれていた。

 「俺は国に帰って、6月12日に結婚することになってたんだ。だから個人的には本当にウンザリしている。だが先任下士官の一人としては、若い兵隊に気を強くして取りかかれと言わなければならなかった。軍の士気はクソまみれだと判るだろう」

 私たちの会話を耳にして、2ACRの別の兵士が口笛を鳴らして言った−−「やあ、俺はテキサスの出身だ。まさに今、ブッシュを嫌ってるんだと俺にも話させろよ。その理由は俺たちをイラクに送り込んだからじゃない。まぁ、来たくはなかったが、そうじゃなくて、今のブッシュには俺たちを死体袋に詰める以外に帰国させる方法が判ってないからだ」。

 ◆前線からの後退方法
 2ACR(第2装甲騎兵連隊)はイラクに派遣されて以降、14ヶ月にわたって、ファルージャやラマディのようなレジスタンス勢力の強い地域を多く転戦し、シリア国境沿いでの大攻勢にも参加した。

 「実際にむかついているのは、俺たちがナジャフに呼び戻されるまで、この部隊は作戦行動中の戦死者(KIA)を出してない米陸軍で唯一の戦闘部隊だったってことだ」−−ウォルファインが言った。

 「負傷した連中を本国に送還してはきたが、今では俺たちは死体を国に送るようになった。事態は変わったんだ」。

 どれだけの数の戦死者が2ACRから出ているのかと質問すると、そのベテラン兵士はニヤッと笑って言った。「どんな数字を口にしたところで、ペンタゴンの公式発表だろうさ」。

 ◆戦闘の犠牲
 4月14日、米軍が最初にサドル師を逮捕する意向を表明したときナジャフほかの主要都市に住むサドル師の支持者は公然と蜂起を始めた。

 ナジャフだけで300人以上のシーア派民兵が殺されたと見積もられていて、占領軍の側はこの2ヶ月間にイラク全土で発生した事件でほぼ同数の被害をこうむった。

 しかしイラクレジスタンスの発展は、アメリカ軍に死傷者数と士気以上の犠牲を生じさせてきた。絶えざる軍事作戦の需要は、米軍の車両と装備を消耗させてきたのだ。

 戦闘車両に追加の装甲プレートを溶接するなど、戦場における改造で間に合わせの解決策としているが、レジスタンス勢力からの攻撃で米軍ハンビーが破壊された率は厄介なほどに高い数字になっている。

 替わりの新しい車両は到着が遅れている。

 乱射されて傷だらけの車両を指さして、ウォルファインは言った。

 「こいつは1985年の製造でね。陸軍が購入した最初のハンマー(軍用改造車)の一台だぜ。スクラップ場に送られることになってるが、装甲付きの新車両が届くまでは期限切れでも酷使するさ」。


▼虐待首謀者らの予備審理 米軍の組織的関与焦点
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040621-00000028-kyodo-int
 【バグダッド21日共同】イラクの旧アブグレイブ刑務所で起きたイラク人虐待事件で、訴追された7人の米兵のうち、首謀者とされるグレーナー技術兵、フレデリック二等軍曹、デービス三等軍曹の3人の軍法会議の予備審理が21日、バグダッドで開かれる。米軍による組織的関与があったかどうかが焦点だが、AP通信によると、デービス三等軍曹の弁護人は「上官の命令に従っただけ」と主張し、訴追の却下を求める方針。


※ このニュース紹介は、freeMLを使ったメール形式で配信されています。下記URLから、誰でも無料購読の申込みができます。
http://www.freeml.com/ctrl/html/MLInfoForm/organizer-news

イラク攻撃に関する世界情勢のニュース

※ 情報提供、感想・意見は   山本史郎へ act63570@・・・
※ 投稿は  organizer-news@freeml.com
    (投稿は採用されない場合もあります。御了承ください。)