アラファト氏、自治政府首相の交代も視野 組閣巡り対立
2003.04.22
Web posted at: 06:38 JST
- CNN
ヨルダン川西岸ラマラ（ＣＮＮ） 組閣名簿を巡りパレスチナ自治政府新首相のアッバス氏との間で対立を続けているアラファト議長は、アッバス氏に代わる首相候補探しに着手した。自治政府当局者が２１日、明らかにした。
当局者によると、新設の首相職として実権を握りたいアッバス氏と、これまで通りの権力を保ちたいアラファト氏は、治安担当閣僚人事を巡って対立。組閣期限の２３日を目前に控え、歩み寄る様子がない。
アッバス氏は組閣名簿で、元ガザ治安警察長官のダハラン氏を内務担当国務相の候補としている。ところがイスラエル紙ハーレツによると、アラファト氏は議長側近のアルハッサン内相を推している。
イスラエルのラジオ放送によると、アラファト氏とアッバス氏は、ダハラン氏を含まない組閣名簿妥協案を準備しつつあるという。
米国務省当局者によると、パウエル国務長官は２１日、欧州連合（ＥＵ）のソラナ外交代表と意見交換するなどし、アラファト氏とアッバス氏の対立解消の道を探っている。当局者によるとパウエル長官は「アラファト氏が引くときだ」と話しているという。
