【ねこまたぎ通信】

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 津波から助けてくれた男に強姦され スリランカ

仮置き

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200501090004.html
2005.01.09
Web posted at: 14:19 JST

- AP

スリランカ・ガレ(AP) 少女は津波を生きのびたが、自分を波間から救ってくれた男性に、強姦されてしまった。


18歳の彼女は家族と一緒に、お寺参りに行く途中だった。砂浜に立ち寄って休憩していたとき、津波が押し寄せた。


水の中でもがいていた少女は、声を聞いた。「手をつかんで、と言われた。助けてあげるからって」と少女は話す。


彼女は見知らぬ男と一緒に、泥だらけの川を流された。川岸に打ち上げられると、男は少女をトゲだらけの草むらに押し倒し、強姦した。


この時の様子を、少女はためらいながらAP記者に語る。「私は悲鳴をあげて、痛い、やめてと訴えた。むこうは両手で私の首を押さえて、今ここでお前を殺しても誰にもばれないんだぞって」


12月26日にスマトラ島沖地震津波が起きて以来、各地で性的暴行・虐待の報告が当局に寄せられている。中でも、避難所などで子供が襲われるケースが目立っているという。特に孤児となった子供は、守ってくれる人もなく、むやみな暴力にさらされている。


18歳の彼女も、両親と親類7人を津波で失ってしまった。


彼女はあの日の早朝、父の65歳の誕生日を祝うため、家族や隣近所の人たちと一緒にバスに乗って、カタラガマ寺院へ向かっていた。32人を乗せたバスは一時休憩のため、海辺で停車。少女は姪(めい)2人と波打ち際で遊んでいた。


津波に襲われたのはその時。32人中14人が死亡した。


スリランカ南部ガーレ近くの村に、少女の家がある。少女の肉親でただ1人生き残った姉が、結婚式や誕生祝いなど、両親や兄弟姉妹の色々な記念写真をAP記者に見せてくれる。


少女の姉は、名前は書かない、写真は撮らないという約束で、ようやく取材を許可した。妹が強姦されたと周りに知られれば、村八分に遭ってしまうと恐れている。


男に強姦されて、少女は「自分が死んでしまったような気持ちだった」と話す。泥だらけの体は、押し倒された草むらのトゲがあちこちささり、かゆくて仕方がなかった。


呆然としていると、2つの人影が近づくのに気づいた。


「(強姦した)男は、絶対に何も言うなと念を押した。やってきた男たちと何かを言い交わし、自分だけいなくなった。2人の男と取り残されて、私は恐ろしくて、何も言えなかった」と少女は話す。


彼女はその後、遺体や負傷者を積んだトラックの荷台に乗せられた。兄弟の遺体をそこで見つけてしまい、彼女は気を失う。


運ばれた先はカラピティヤの病院で、医師や看護師たちに親切にしてもらったという。病院のワサンタ医師によると、少女はすぐには強姦されたと明かさなかったので、ほかの被害者と同じように大量の水を飲み込んだことによる呼吸器系疾患の治療のみを施した。


「彼女は明らかに動揺していて、われわれスタッフと話すのをいやがっていた。誰にも言わないで、と繰り返していた」とワサンタ医師は言う。


しばらくしてやっと、少女が強姦されたと明かした後、医師は妊娠を防ぐための薬を与えたという。


少女はAP記者に対し、「警察には言いたくない。私にはよく分からない、どう答えていいか分からない質問を、たくさんされるだけ」と言う。言いながら、茶色いTシャツの裾をしきりにいじっている。


津波に遭う前、少女は家族に大事に育てられた箱入り娘だった。短い間だったが大学にも行き、シンハラ語や政治学、経済学などを勉強したが、家のことを手伝うために約1年前に退学した。


将来の夢を聞かれると、少女は「ジャーナリストになりたい」と答えた。このときだけ、少女の瞳は明るく光り、かすかに微笑みさえした。しかし隣にいたおばが、いい相手をみつけて結婚してもらうのが一番だよと言うと、その表情はまたこわばってしまった。


一方で少女の姉は、結婚はなかなか難しいだろうと言う。少女が強姦されたみたいだという噂が、すでに村中に広まってしまっている。そして彼女の地元では、強姦する側よりもされた被害者の方が、疎まれ差別され忌み嫌われてしまうのだ。