【ねこまたぎ通信】

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 地震被害情報

タイ

「アンダマン沿海地域を津波が襲う」

 昨日タイ時間8時前インドネシアスマトラ島沖合で発生したM8.9クラスの強い地震の影響で発生した津波が10時過ぎ頃ラッノーン県からサトゥーン県までのアンダマン海沿岸地域を襲い、甚大な被害を及ぼした。
 今回の津波発生を受け応援演説の為東北部を訪問中だったタクシン首相は急遽予定を切り上げプーゲット県に向かった。
 国務省は、今後も余震による津波が有り得るとしてアンダマン沿岸地域の住民に対して引き続き警戒する様呼びかけている。
 また、パンンガー県内では同県観光協会会長が経営するパーム・アンダマン・ビーチ・リゾート・ホテルを約10メートル高の津波が襲い、たまたま当時同ホテル訪問の為に駐車場に止めた車付近に居た元財務副大臣のバロム・タンティヤラ氏が死亡し、その実娘で次期総選挙では民主党擁立候補として立候補する予定になっていたガンタワン・グンヂャヤーウィワット女史が足を骨折する重傷を負った。
 一方、ピーピー島では今回の津波により島内の宿泊施設の殆どが壊滅的な被害を受けたと伝えられている。
 また、プーゲット県の県知事は、ウボーンラット王女のご子息のクンプーミことクンプム・ジェーンセン氏が津波発生前にパンンガー県のカウォ・ラックの海岸でジェットスキーで遊んでいるところが確認されて以降消息不明になっているとして県内の放送局等を通じて緊急手配放送を流している。
 また、今回発生した地震はプーゲット県を始め南部各県で目と体でハッキリと認識できる揺れを感じ、またスマトラ島沖の地震に誘発されて発生したと見られるミャンマー国内で発生した地震でチァン・マイ県、プレー県を初めとするタイ北部やバンコクで主に高層ビル内で体に感じる揺れを感じることが出来た。
 公共保健省が22時までにまとめた同省の公式集計によると、合計で278人の死亡及び3,325人の負傷が確認されている。尚、被害者の国籍に関しては明らかにされていない。
 同省の公式集計による各県別の被害状況は以下の通り
プーゲット県 死亡 86人 負傷 699人
グラッビー県 死亡 36人 負傷 344人
パンガー県 死亡 87人 負傷 1,902人
トラン県 死亡 5人 負傷 42人
ラッノーン県 死亡 57人 負傷 88人
サトゥーン県 死亡 7人 負傷 250人
(掲載 12月26日 23:20 TST)

津波続報」

12月26日タイ西海岸のアンダマン海沿岸地域を津波が襲ったことを受け一昨夜急遽プーゲット県を訪問したタクシン首相は昨日最も大きな被害を受けたパンンガー県ガトゥワパー郡内にあるカウォ・ラック国立公園を視察訪問し、同地だけで少なくとも600から700体の遺体があることを自身の目で確かめた事を明らかにした上で、依然1,000人以上の安否が確認できていない事に鑑み、最終的に死亡者数は2,000人を超えるのは必至であるとの認識を示した。
 また、カウォ・ラック国立公園内では12月24日からウボンラット王女と一緒に同地を訪問中に津波に遭い行方不明となっていた一人息子のクン・プム・ジェーンセーン氏(21)の遺体が昨日昼過ぎまでに回収されている。
 一方、津波が発生した当時被害状況が錯綜したピーピー島では昨日16時までに143体の遺体が確認されており、また放置された建物内の捜索や海上に流された人の捜索が終了してない為今後も死亡者数の増加が見込まれている。
 また、芸能界でも数多くの歌手や俳優がアンダマン沿岸地域を訪問していた事が確認されており、これまでにRSプロモーション所属歌手で五カ国語を話すことが出来ることでも知られるナーターン・オーマーン氏が12月25日にシミラン諸島を訪問した事が確認できて以来消息不明になっている。
 一方、タイ赤十字及びタイ血液センターは、津波による負傷者救援の為の血液が不足しているとして、受付時間を延長して市民からの献血を受け付けている。赤十字筋による特に外国人旅行者に多いRh-型の血液の不足が深刻で、同型の血液を持つ市民に是非献血をと呼びかけている。
 民主党は、今回の津波による犠牲者に哀悼の意を表すると共に、当面選挙に向けた活動を自粛し津波被害対策支援に全力を尽くす方針を発表、同時に幹部党員を初めとする党員が各地の保健当局で献血を行った。またタイ・ラック・タイ党も同様に向こう3日間の選挙関連活動の自粛を明らかにしている。
 また、被災地で外国人旅行者の支援活動を行っている観光警察局は、ヨーロッパ系言語を初めとする外国語を話すスタッフが不足しているとして、広く外国語の通訳ができるボランティアを募集している。
 18時現在災害対策局が公式にまとめた各県別の被災者状況は以下の通り。

プーゲット県 死亡 130人 負傷 1,070人
グラッビー県 死亡 92人 負傷 1,228人
パンンガー県 死亡 528人 負傷 4,799人
トラン県 死亡 4人 負傷 70人
ラッノーン県 死亡 177人 負傷 124人
サトゥーン県 死亡 5人 負傷 15人

合計 死亡 866人 負傷 7,306人
(12月27日 22:30 TST 掲載)
http://homepage3.nifty.com/jean/Papers/

バンコク週報 <津波被害に関する記事>

  • 28日のニュース--------------------------------------------------

■リップ島の観光客を救出(16:28)
 水上警察はリップ島に残されていた173人を救出した。そのうち60%は観光客。

■大学生ボランティアを招集(16:28)
 被災した外国人観光客に対応するため、各国語に対応可能なボランティアを大学生を中心に募集中。

■タイ政府観光庁、新年カウントダウンを中止(16:28)
 タイ政府観光庁は、観光庁が主催するタイ全土すべての新年祝賀行事を中止することを発表した。

■国王陛下、3000万バーツをご寄付(16:28)
 セブンイレブンなどのフランチャイズも持つ、食品及び農業関連大手のCPグループは被災者に対し、2000万バーツに上る食料品、生活用品等を提供する。国王陛下は南部6県の津波被災者に対し、3000万バーツを寄付されることを決定。教育省は被災学生のために学生服の寄付を全国に呼びかけている。

■農協省、漁船補償を決定(16:28)
 農協省では津波により被害を受けた漁民らに対し、10メートル以下の船舶に対し修理代2万バーツ、船舶を失った場合6万バーツ、10メートル以上の船舶に対し修理代7万バーツ、船舶を失った場合20万バーツ支給することを決定。また、現場を視察した、ソムキット財務相は6県の早期復興にため、280億バーツの特別予算を閣議に請求した。

プーケット・インターナショナル病院 日本人負傷者数(16:28)
 28日10時10分付けプーケット・インターナショナル病院(所在地プーケット)の発表によると、同病院に搬送された日本人の数は13人にのぼる。なお容態の発表はされていない。

 MR. KENGO NAKAMURA
 MR. KENGO NAKAMURA
 MR. MASAYOSHI YAMAKAMI
 MR. KUNIHIRO USHIJIMA
 MRS. MASAMI ITO (USHIJIMA)
 MS. NATSUMI HIGASHIDA
 MR. NORIYUKI MAEDA
 MRS. MICHIKO NITTA
 MR. HIROYUKI NOBUTO
 MS. SATSUKI TAKAHASHI
 MR. ANDO KENII
 MRS. HIROKO SHIGESHIRO
 MR. TAKAHIRO SHIGESHIRO

在タイ日本大使館のコメント (14:36)
 在タイ日本大使館によれば「津波による日本人被害者に関する最新情報は無し。確認できているのは、死者2名。行方不明者数発表は、あまりにも情報が錯綜しているため外務省本省が中止し、大使館もそれに応じて中止した。負傷者数は当初から確認作業を行っていない。マスコミ等で発表されている日本人の死傷者・行方不明者数は、旅行代理店各社による顧客に関するもので、全体の数字の一部に過ぎない」とした。

津波被害、南部6県で死者1010名に(14:16)
 28日、午後12時現在でプーケット、トラン、クラビー、パンガ、ラノン、サトゥン6県の死亡者合計は1010名に達し、負傷者も7572名となっている。

チェンマイ献血呼びかけ、ノンカイでは棺桶(14:16)
 タイ北部の人気観光地チェンマイ県では観光客らに、被災者のための献血を呼びかけている。また東北部ノンカイ県では棺桶の寄付を募っている。

プーケット病院 日本人負傷者数(14:16)
 28日10時46分時点での、バンコクプーケット病院(所在地プーケット市内)の発表によると、同病院に搬送された日本人の数は22人にのぼり、11人が緊急治療室にて治療をうけているもよう。なお、緊急治療を受けている人の氏名は下記のとおり。

 HARADA MASATAKA MR.
 KAZUKO KODERA MRS.
 KEUNG KAREN MISS.
 KOJI KODERA MR.
 MAKIKO OZAWA MISS.
 MIKI KAMIMURA MISS.
 RYUJI OZAWA MR.
 SHINICHI NAKAMURA MR.
 TAMAKI OSHIMA MR.
 YANAGISAWA HIROYUKI MR.
 YOSHIKO ISHIMOTO MISS.

外相、外国人観光客に最大の便宜を約束(14:16)
 スラキヤット外相津波被害を受けた外国人観光客らの状況について「現在、治療や移送費用などに幾ら費やしたかまだ分からないが、今後も出来る限りの支援を続ける。自国に戻りたい外国人のために、各国に連絡し、プーケット国際空港に直接、特別機で迎えに来てもらうよう要請している」と説明した。

 プーケットからバンコクに戻った外国人被災者らの内、貴重品など全てを失ってしまった被災者らは、ランジットにあるタマサート大学キャンパス内にある、アジア大会時に作られた選手村で休息をしている。また、携帯電話通信会社のDTACは、選手村で外国人被害者らに無料海外通話のサービスを行っている。

■副保健相「伝染病は心配なし」(13:47)
 副保健相のスチャイ医師は、心配されている伝染病の蔓延について「伝染病が起る危険性は少ないため、それほど大きな問題ではない。飲料水の不足から、不衛生な水を飲みそれが、伝染病の拡大につながる可能性があるので、保健省では災害防止軽減局、軍などとに要請し全力で活動をしている」と説明した。また、多数の肺炎患者が出ることを予想していたが、殆どは骨折と話した。

■政府、新年の祝賀行事を自粛(13:36)
 28日の閣議で、津波被害者らに弔意を表し全国で半旗掲揚することが決定した。また、政府関連の新年の祝賀行事中止も決定している。

■スラタニー県、カオラック救援に(13:36)
 今回津波被害にあった西海岸の反対、東海岸にあるスラタニ県のタニー県行政委員長は、甚大な被害を受けたパンガ県カオラック郡に、シャベルカーなどの救援用建設器材30台あまりの他、100名ほどの人員の派遣を決定した。

ピーピー島で火事場泥棒(13:36)
 クラビー県のソムサック県行政委員長は、ピーピー島で、他県から集まった人々や、建設労働者らによる略奪行為が始まっていると発表した。彼らは島民や観光客らが避難した後に残された金目の物や、ホテル内のセーフティーボックスを荒らしており、また島内にある2カ所の銀行のATMなども被害に遭っている。

■首相、ヘリコプターから未回収の遺体多数確認(12:09)
 ヘリコプターでの被害状況の視察から戻ったタクシン首相は、ロイヤル・プーケット・シティー・ホテルで記者らに「パンガ県カオラック周辺では回収されていない遺体をたくさん見た。救援に必要な資材一部にはバンコクから取り寄せる必要もあり、救援の遅れる原因となっている。現在、外国人観光客をバンコクに戻し、それぞれ自国大使館に速やかに連絡がとれるよう、関係部署すべてに全力で協力するよう命令した。ホテル代、食事代等はタイ政府が支払う」と話した。

■観光産業に大打撃、復旧には2年との予測も(11:38)
 27日、スポーツ観光省のソンタヤー大臣は、今回の被害で、タイ南部6県にある客室4万8000室の平均稼働率が25%にまで落ち込むとの予想から、年末から来年4月末までだけで300億バーツの損失になるだろうと話した。また観光産業に関わる20万人の関係者にも影響があるだろうとした。
 タイ政府観光庁のチュタマート総裁は特別委員会を招集したスマトラ沖地震でのタイの被害状況と今後の対策について話し合いを行った。現在、世界中の旅行代理店、特に日本、ロシア、ヨーロッパ地域から、渡タイの可能性について問合せが殺到しており、ホテル客室のキャンセル状況の把握にはあと1日ほどかかると話した。1カ月で元の状態にもどると予想。
 一方、タイ観光協会のマサリン会長は、政府は6カ月以内に有効な対策を講じ、それでも完全復旧には2年を要するだろうと話している。

■国内格安航空会社、渡航猶予を許可(11:38)
 格安航空のノックエアを運航するスカイアジア社のシーハパン副社長は、27〜31日までのフライトはほぼ100%キャンセルと発表。今後、3カ月の渡航猶予もしくは、他路線への手数料なしでの乗換えを認めると発表した。
 また、エア・アジアを運航するタイ・エア・アアジア社のタッサポン取締役は、運航は通常どおり行っているが、12月31日までの予約客らに1〜2カ月の渡航猶予を認めると発表した。今回に災害に対し同取締役は「今回の件はタイ南部3県での治安問題と異なるため、2週間ほどで乗客らは戻ってくるだろう」と話している。

スマトラ島沖地震、国内の犠牲者2000人か(10:54)
 27日夜、災害防止軽減局は南部6県の津波による犠牲者が918人、負傷者が7396人と発表した。また、現地を視察したタクシン首相は同日、依然として行方不明者が多いことから最終的に犠牲者が2000人を超えるとの見通しを示した。一方、日本外務省は、タイ・プーケット島周辺で行方不明になっていたタイの日本大使館の1等書記官吉野貞行さん(41)の長男魁人君(8)ら日本人2人の死亡が確認されたと発表。観光シーズンだったこともあり、今回の犠牲者のうち700人近くが外国人観光客となっている。

■国王陛下の孫も死亡(10:54)
 27日午前10時ごろ、ウボンラタナ王女殿下の子息、プム・ジェンセンさん(21)がパンガ県タクアパ郡カオラックの沖約100メートルで遺体で発見された。遺体はプーケット・ワチャラ病院からバンコクに運ばれ、通夜が執り行われた。
 プムさんは国王の長女であるウボンラット王女と米国人の夫との間に長男として誕生。今回は母親である王女らと一緒に休暇で島を訪れており、プムさんがジェットスキーに乗っていたところを津波に直撃され、行方が分からなくなっていた。王女は無事。

■気象局の対応を調査へ(10:54)
 スラポン情報通信技術相は27日、なぜ気象局が津波警告を発することができなかったかを、救援活動が完了し次第、検証するよう指示した。タクシン首相は、今回のような惨事を繰り返さないため早期警戒システムの導入を検討する考えを示した。

  • 27日のニュース--------------------------------------------------

スマトラ沖地震で南部が津波被害に(10:22)
 26日午前7時58分、インドネシアスマトラ島沖で起きたマグニチュード(M)8.9の地震により津波が発生。発生箇所から500キロほどのところにあるタイ南部西海岸のラノン県、パンガー県、クラビー県、サトゥン県、プーケット県、トラン県の6県が大規模な津波の被害を受けた。
 プーケットでは26日、午前9時半ごろから4〜10メール前後の大波が、半時間ほど断続的に海岸部を襲い、海岸で泳いでいた観光客らが被害に遭った。海岸部各地では死者・負傷者が多数確認されており、最終的に死者約300名、行方不明・負傷者は約5000名に達すると予想されている。
 また、プーケットから少し離れたところにある、『ザ・ビーチ』の撮影で有名になったピーピー島には約1万5000人の観光客が取り残されているもよう。
 プーケットは、ヨーロッパやアジアなどから多数の旅行者が訪れる東南アジアでも有数のリゾート地で、北半球が寒い時期にあたる11月〜2月にかけて繁忙期になる。現在、ツアー客のキャンセルが殺到していることから、経済的打撃も甚大と見られる。
 日本国内の大手旅行社ではツアー中止の他、キャンセル料なしでツアー取りやめの申し出にも応じている。

■首相、津波被害の観光客支援を命令(14:35)
 タイ南部の津波被害で、タクシン首相はスポーツ観光省に、今回の津波被害で、貴重品などを流されてしまった外国人旅行者に対し、帰国費用援助を命じた。また、バンコクエアウェイズ、エアアジアなど国内航空会社は、プーケットからバンコクへ帰る被害者のための無料フライトを開始している。

■南部の津波で大被害、プーケットで高波3回(16:54)
 インドネシアスマトラ島沖で発生した巨大地震マグニチュード8.9)による津波でタイ南部のパンガ、プーケット、ラノン、クラビ、トラン、サトゥン6県で数百人に及ぶ死者が出た。プーケットでは午前8時、10時、午後1時ごろの3回高波が襲い、人が波にさらわれた。

■死者431名に、日本大使館関係者も被害?(16:54)
 26日の津波被害で、タイ南部では地元住民、外国人観光客をあわせ431名の死亡者が確認された。また負傷者・行方不明者は約5000名となっている。日本人で安否が分からないのは35名。この中には、在タイ日本大使館の関係者とその子息も含まれている。また、ピーピー島では救助が進んでおり、現在1000名程度が残されているだけとなっている。

津波でボロム前商業相が死亡(16:54)
 26日にアンダマン海沿岸を襲った津波で、ボロム前商業相、前農業省副大臣の死亡が確認された。ボロム前商業相は、パンガー県のカオラクラムル国立公園内にある自宅で入浴後、部屋を出たところを津波にさらわれた。同国立公園では約20人の犠牲者が出た模様。

■ダイバー、「澄みきっていた海水が濁った」(16:54)
 26日にピピ島沖を潜水中だったダイバー(38)は、「津波の少し前、突然澄みきっていた海水が強い底流と供に濁ったので何かが起きると思った。潮に流されないよう、夢中で水面に上がった」と話した。ピピ島のダイブショップの中には津波発生の5分前に警告を受け、急いで陸に戻り難を逃れたところもあった。

■休暇中の外国人医師たちもボランティア(16:54)
 アンダマン海のランタ島で休暇中だった外国人医師達が、ボランティアで津波の被害者の手当にあたっている。オーストラリア人の救急隊員の男性は、「自分も含め、観光客の多くがビーチでくつろいでいたところを突然津波が襲ってきた。巨大な波が一瞬にして、人々から建て物から全てを飲みこむ様子はまるで悪夢のようだった」と語っている。