【ねこまたぎ通信】

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依然緊迫のタイ南部情勢

タイの地元新聞を読む
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2004年11月13日「南部情勢、爆破・襲撃事件が相次ぐ」

 不穏な情勢が続く南部国境三県の内の一つであるナラーティワート県の県都内で昨日18:20頃地元では有名店で知られていたカーウォ・トム(おかゆ)食堂内に仕掛けられた爆発物が爆発し、少なくとも警察官1人を含む14人が負傷を負った。
 目撃証言によると、爆発物は、持ち帰り用のカーウォ・トムを購入しに来た客を装って来店した犯人が帰りしなに店内にあった冷蔵庫の裏に仕掛けたと見られ、爆発物は携帯電話により遠隔操作で発火させる仕掛けになっていた。
 更に前後して、同県ターク・バイ郡ではバイク店の店先に仕掛けられた爆発物が爆発し、店舗の一部を損壊させたが、幸い営業終了後だったため人的な被害は報告されていない。
 一方、20:30頃には同県バーヂョ郡内の郡警察署付近に仕掛けられた爆発物が爆発し、塀の一部を損壊させたものの爆発力が弱かったこともあり人的な被害は確認されていない。
 更に、21:00過ぎには同県スキリン郡、バーヂョ郡及びランゲッ郡内の村自警組織の詰め所が同時に襲撃され詰め所内にあったライフル6丁が強奪され、2人が負傷を負うという事件も発生している。
 ナラーティワート県内ではカーウォ・トム店が爆破された事件にあわせたかのように、県内の主要幹線道路上にT字型の釘が大量に撒かれる事態となっており、負傷者の搬送作業や警察・軍関係の車輌の移動に支障を来しているとも報じられている。
 一方、一昨日夜半にはナラーティワート県インゴー郡内の寺院内に迫撃弾1発が打ち込まれたが、幸い寺院の警備に当たっていた海軍関係者に負傷はいない。
 また、ほぼ同時刻に同県県都内中心部にある寺院の塀付近で5-6人の者が不審な物を置いていくのを目撃した市民からの通報で、爆発物処理班が爆発物である事を確認した上で安全処理を行っている。
 更に昨日14:00頃には同県インゴー郡の郡警察署の付近に仕掛けられた携帯電話による遠隔操作式の爆発物が、バイクに乗った二人組が不審な物を置き去るのを目撃した住民からの通報により駆けつけた爆発物処理班により安全処理されている。
 一方、パッターニー県内では昨日朝8時頃に同県マーヨー郡内で45歳のムワイ・タイ教師が出勤途上で射殺されている。
 また、同じくマーヨー郡内では昨日未明に地元の保健所が放火され全焼、更にほぼ同時刻に華人仏教徒が経営する食堂が放火され些少の被害で消し止められる事件が発生している。
 尚、放火された食堂には先週土曜日に「店の営業を止めなければ、取り返しのつかないことになる」という内容の脅迫状が届けられていたという。

2004年11月14日「爆破・襲撃が続く」

 連続して爆破・襲撃事件が発生し、情勢が悪化している南部国境三県の内の一つであるヤッラー県ターン・トー郡内で昨日朝7:00頃、市場付近に仕掛けられた爆発物が爆発し1歳の男児1人を含む6人が負傷し、1人が死亡した。
 また、一昨日に連続爆破・同未遂事件が発生したナラーティワート県のルゥーソ郡内では昨日9:00頃に学校の校舎付近に仕掛けられた爆発物が発見され、当局者が安全処置を施している最中に、付近に仕掛けられていた別の爆発物が爆発し改築中だった地元開発センターが全壊、またほぼ同時刻に同郡内にある公衆電話が放火された。
 更に昨日夕方、同県ウェーン郡内の川沿いにある休憩所付近に仕掛けられた爆発物が爆発し、国境警備兵1人を含む3人が負傷を負っている。
 爆破された現場の近くには市場があり、爆破発生当時多くの人で賑わっていた。
 一方、パッターニー県の県都内では昨日7:30過ぎ頃、バイクで金行に勤める妻を送り届けたあと、帰宅の為自宅に向かっていた32歳の警察官が自宅付近で待ち伏せしていたバイクに乗った二人組に銃撃され重傷を負っている。

参照:混乱のタイ南部 - 【ねこまたぎ通信】