【ねこまたぎ通信】

Σ(゜◇゜;)  たちぶく~~ Σ(゜◇゜;)

 ガザ撤退茶番劇2

○○○ナブルス通信 2005.9.2号○○○ ─「撤退」終わりの始まり─

http://www.onweb.to/palestine/
Information on Palestine


────────────────────────────────
◇contents◇

◇お知らせ など

◇「撤退」終わりの始まり

◇Information 

────────────────────────────────


>◇お知らせ

明日3日から1週間ほどP-navi infoは夏休みとさせていただきます。

**

8月中旬から「撤退」騒ぎを集中しておいかけてきました。翻訳文はいくつもあがっているのに、その編集とニュースチェックなどが両立せず、いつもながら歯がゆいです。明日からはネットもメールもない環境(というか、ニュースも届かないところ)に身を浸して、すこし気分転換してきます。
戻ってきたら、溜め込んでいる翻訳文章も少しずつ発信していきたいと思います。

────────────────────────────────


>◇「撤退」終わりの始まり この間のP-navi infoから

「撤退」はパレスチナ人の犠牲者はでたものの、大惨事が起こることなく、とりあえず終了して、ほっとしています。しかし、これからがこの見せ物の影響、波及効果などが出てくる本番だと思います。
これまでにP-naviに書いた記事を紹介しつつ、今、わかっていることを若干まとめてみます。(リンクを全部辿らなくても、ざっと概観はわかるようにこころがけました。詳しくはリンクのほうをどうぞ)。

**

まずは報道されない状況から。

ガザの入植地に入植者が戻っています。え?ホントなのです。いつ、いなくなるのかはわかりません。
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200508310916.htm

そして、引き続き入植地と接している地区はひどい封鎖に置かれています。
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200508300705.htm

また、こんな話もあります。ガザ最南端のラファ・イブナ地区に住むアネスくん(ラファ大侵攻のときに高校生で、友人たちがミサイル攻撃で殺されるのを目撃した)の家に、つい最近、監視塔から銃弾が雨霰と撃ち込まれたとのこと。この監視塔は英国人トム・ハンドールさんの命を奪った銃弾が発射された場所で、多くのパレスチナ人の命も奪ってきました。幸いアネスくんの家族に負傷者はなかったものの、壁や屋根が銃弾で穴だらけになり、屋根に置いていた水タンクは損傷。家族の水は全部漏れてしまったそうです。もうすぐこの監視塔も撤去されるはずなのですが、その前に「最後の何とか」ということなのでしょうか
("Rafah Pundits"より)。

西岸で入植地が撤去されることになった場所では、元の持ち主に入植地跡が戻されるのではなく、引き続きイスラエル軍がそこを使用するという話も伝わってきました。
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200508280704.htm

また、入植者、ユダヤ教右派からのパレスチナ人イスラエル・アラブ市民への攻撃、嫌がらせも増加しています。
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200508310952.htm

イスラエル軍による逮捕作戦や家屋侵入も相変わらず続いていますが、24日にはトゥルカレムで挑発的な暗殺攻撃が行われ、非武装の未成年者も含めた5人が殺されました。最初の報道と実態はえらく違っているので、それを詳しく書いています。
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200508270507.htm

これに続いて、パレスチナ人らしき者による自爆攻撃がイスラエルのベール・シェバで起きましたが、こちらは本当のところが何なのかがわからない、実行犯が誰なのかも明らかになっていないという異例の状態になっています。(今のところ、私は続報をひとつも見つけられませんでした)。
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200508300021.htm

**

「撤退」が行われた後のガザの状況はどうなっているか。
最も焦点が当てられている国境管理については、まだ決着がでていません。ガザの人々がどれくらいの移動の自由を手にできるのか、それとも野外監獄に閉じこめられたままになるのか。わかっているのはエジプトとの国境(ボーダー)からイスラエル兵が引き上げ、替わりにエジプト軍が配備されるということです。
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200509010212.htm

エジプトとの出入国管理についてはまったく決着をみていませんが、イスラエルは自分たちがコントロールする新ターミナル建設に着手するということです。
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200509021537.htm

ガザ空港の修理と再開などはまったく目途がたっていません。出入国コントロールについては、前進がどれだけ望めるのかわかりませんし、それが近いうちにはっきりとした形をなすことも期待できません。(それどころか、今よりも野菜の「密輸」(イスラエルへの許可なし出荷)などを減らすようにするとイスラエル政府は言っています。もっと厳重にするということです)。

では、西岸はどうなっているか。
「撤退」終了直後から、東エルサレムのすぐ横にある入植地マアレ・アドミムの拡大話が賑やかになっています。東エルサレム周辺の村からの土地強奪も発表されました。
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200508230155.htm

エルサレム旧市街のアラブ人地区におけるユダヤ人入植もまた進められています。イスラエル政府は新たに150戸をユダヤ人のために建設しようとしているとのこと。
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200508262326.htm

問題のマアレ・アドミム入植地とその周辺の状況がわかる地図を作ってくださった方がいるので、こちらを御覧になってみてください。今、進行していることの意味がわかりやすくなると思います。
http://0000000000.net/p-navi/info/column/200508310306.htm

リクード党首選を争うシャロンとネタニヤフとの舌戦で、このマアレ…付近が問題になっていますが、米国との関係も含めて、興味深い発言がシャロンに近い筋から出ています。米国はじつはここの入植地を認めていると言明したもの。
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200509021537.htm

**

「撤退」関連では、メディアの報道の仕方を検証したものを紹介しました。(完成してませんが、読めます)。書かれないことによって、全体の配置がまったく違ってしまうことを指摘。マスメディアのカバーの仕方は非常に多くの問題を作り出しています。
http://0000000000.net/p-navi/info/column/200508250355.htm

というわけで、「撤退」ショーとそれを振りまくマスメディアから「消されている」事実が「「撤退」の煙幕を取り払うためのファクト・シート」にまとめられています。データ的な意味もあり、ソースもあるので、何かの際に使えます。
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200508201456.htm

「撤退」を経験しつつ、ガザの人々が過去の体験を振り返ったものとしては、

・「入植者たちがやって来て…」あるガザの家族の回想[入植者を歓迎したことから始まる一家の回想。やっと楽になれそう]
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200508240244.htm

・ガザ:この2年間で忘れられない記憶 ジャーナリスト・ライラより[女性ジャーナリストであり、母であるライラの記憶に残るトップ
10]
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200508310537.htm

**

以下は、これらの流れに直接関係ないけれど、自分で自画自賛…じゃなくて、自薦する記事です。

・「家に帰るのに9時間、でも、テルアビブにはすっと行けちゃった」

隔離壁が「治安」のためという嘘を暴く実証的体験レポート!]
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200508262033.htm

・「ガザからの撤退」 ガザのおかんたちによる乗っ取り

[忘れられつつある人々に注目をと、ガザのおかんたちが決起?]
http://0000000000.net/p-navi/info/news/200508240401.htm

────────────────────────────────


>◇Information (時間がなくて、雑な紹介です)

・あの『ルート181』がこの秋、山形と東京で上映されます!

3日(土)には特別上映のプレ学習会として、徐京植さんによる講演「パレスチナと私たち」が(代々木、季刊「前夜」による主催)。詳しくは
http://0000000000.net/p-navi/info/info/200509011703.htm

・9月10日・11日は京都で反戦ミュージック!(西部講堂

2daysのライブの他、広河隆一氏の写真展あり。放浪の「エルサレム・カフェ」が出店するという話も(何が食べられるんだろ)。「さぼてん企画」はパレスチナの写真、地図の展示とパレスチナ・オリーブ製品、岡真理さん講演録などの販売を予定。
詳しくはhttp://www.antiwar-music.com/index.htmに。

────────────────────────────────

>◇この文章はウェブにはあがりません。
────────────────────────────────

[ほぼ毎日更新中、でも今は休み。編集者ビーのblog。速報、インフォ、コラム]
────────────────────────────────
掲載内容の印刷物・ウェブ上での無断複製・転載はご遠慮ください(ご相談下さい。連絡先は下記サイトに)。お知り合いやMLへのメールでの転送は歓迎です。(編集責任:ナブルス通信 )
       http://www.onweb.to/palestine/

参照
ガザ撤退茶番劇 - 【ねこまたぎ通信】