【ねこまたぎ通信】

Σ(゜◇゜;)  たちぶく~~ Σ(゜◇゜;)

 独り言

ニャティティねー(゜ペ;)

1.
2.

1.http://www.geidai.ac.jp/~odaka/gcat/japanese/html-text/230-j.html
2.http://www.geidai.ac.jp/~odaka/gcat/japanese/html-text/229-j.html


http://saba.air-nifty.com/eriko/2005/05/post_996a.html

ーNYATITIー

これは弦が8本の、ケニア西部、ルオー族の楽器。
私のNYATITI第1の師匠ニャムングは、「これはケニアのギターだ」と、いつも誇らしそうに言ってる。
「ギター」。そうね、確かにギターといえばギター。胴があって(球体を半分に割った感じ。)弦があって、チューニングをして、指ではじいて弾くのだから。
でも、弾く時の楽器の抱え方はギターとは真逆。
ギターは外側に表面を向けて抱えて弾くけど、NYATITIは表面を自分の体に向けて、楽器と向き合って弾く。
弾き方も、抱きかかえて弾くのではなくて、地面に置いて、自分も低い椅子に座って、身体とは少しばかり距離を離して弾く。
足に「GARA」という鉄の楽器をつけて、NYATITIの木のへりにゴツゴツとあててリズムを生み出しながら、歌い、弾く。
全身オーケストラのような、仕事が3つもある、結構難しくやりがいのある楽器なのだ。
ちょっと、半端に習っただけでは、ものにできないだろうな、これは。という感じ。


なぜ弦が8本なのか?
なぜNYATITIというのか?
なぜ男性しか弾かないのか?


これにも全て理由がある。


1、まずなぜ弦が8本なのか?というと。
ルオー族では「男性の生まれる時の4日間、死ぬ時の4日間」に特別な意味がある。

それぞれの4日間をとても大切にしている。
NYATITIの弦の下4本は生まれる時を(音程も下から上に向かってる)、上4本は死ぬ時の4日間を表わしている。(音程は上から下に向かっている)


2、なぜNYATITIというのか?
これはかわいい理由なんだけど、下から数えて2、3、4本目を続けて弾くと、「ニャ、ティ、ティ」と聞こえる。「ニャ、ティ、ティ」と弦が歌っている、というのだ。
そう言われればそうかもねえ。とも思うけど、、、、、でもルオー語がネイティブの人にはそう聞こえるらしいのだ。


3、なぜ男性の奏者しかいないのか?
これも興味深い話。
ルオー族では(ケニア全土でそうだけど、特にルオーは強い)、男性が女性よりもずっと大切。
つまりものすごい男尊女卑社会なのだ。このことについてはまた別のレポートで書こうと思うけど、とにかく男性が大事で、男性がえらい社会なのだ。
よって女性の生まれる時と死ぬ時は、4日間ではなく3日間ずつに意味があるらしい。
期間が短縮されるのだ。
だから4+4でカンバナネのNYATITIは 、男性の為の楽器。
女性が弾く、ということはありえないのだ。
女性が弾く、ということがありえるとしたら、私のような外人の女性でしかありえないのだ。


うーーーん、おもしろい。
この他にも、8本の弦全てに名前があるし、ビーンという倍音を出す為の秘密とかがあるんだけど、そこはまだまだ勉強不足だから、次回ナイロビに帰ってきた時にかきまーーーす。

やっぱり1.がニャティティなんだろうな.

これはリトゥング?

ちなみにこれは某大学のデータベースにあるリトゥング
この写真では判りづらいけど,弦は6〜7本かな.
腕も長いのでニャティティではないようです.