【ねこまたぎ通信】

Σ(゜◇゜;)  たちぶく~~ Σ(゜◇゜;)

 因果関係

子供たちが引き起こす様々な犯罪が問題視されています.


特に凶悪化罪障意識の欠落を取り上げ,その原因として,インターネットであったり,暴力的な映像であったり,教育現場の腐敗であったりと,多様な論評がなされていますが,いつものことながら原因をつねに自分の外側に求める態度は変わっていません.


私が子供の頃好きだった漫画の中で,


「反抗期など無い.反抗するのは,反抗する理由があるからだ.」


という言葉があります.「子供の主体性」に目を向けた優しい視点を持った言葉です.大人たちは「反抗期」という理由にして,子供の「実存」に目を向けず,「そういうものだ」と真っ直ぐに取り合おうとはしません.そして,子供たち自身が「反抗期」という言葉を受け入れてしまいます.


「さっぱり理解できない」と云い,「昔の子供たちは」と云います.これは,とても無責任で卑怯な態度です.「子は親の鏡」という言葉はどこに行ったのでしょうね.理解できないのではなく,「理解しようとしていない」ことに気付くべきです.子供たちは,昔から何も変わっていないのです.変わったのは大人たちなんです.子供たちと大人たちの乖離を押し広げてきたのは,大人たちなんです.


「自我の目覚め」があって,自分を取り巻く世界の因果関係をひとつひとつ謎解きしていかなければならない時期に,誰が子供たちを導いているのかということなんです.インターネットですか? テレビですか? 映画ですか? 違うでしょ.導き手としての「大人の不在」が問題なのでしょ.


因果関係を取り違えてはいけない.