【ねこまたぎ通信】

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米外交・軍ОBグループ、ブッシュ再選に反対

2004.06.17
Web posted at: 12:00 JST - CNN

ワシントン(CNN) 米国の外交や軍経験者のグループ「変化を求める外交官と軍事司令官」は16日、会見し、ブッシュ政権の外交政策が国際社会における米国の信頼を失墜させ、米国の安全を損ねたと批判した上で、ブッシュ大統領は再選されるべきではないと主張した。

「この国の外交政策に抜本的な方向転換が必要」と主張する同グループは、「トルーマン大統領以来の大統領全員に仕えてきた」超党派の元外交官や元軍人、元安全保障担当者、20人以上からなる。

会見でグループのスポークスウーマン、フィリス・オークリーさんは、「イデオロギーにこりかたまり、自分たちを取り巻く世界の現状にうかつにも無関心な現政権」のせいで、米国に対する国際社会の敬意はぼろぼろに崩れていると批判した。オークリーさんはクリントン政権下の国務次官補(情報調査担当)だった。

サウジアラビア大使のチャールズ・フリーマンさんは、ブッシュ政権がいまだにイラク撤退の具体的な計画を明示していないと指摘。「同盟国を侮辱し、中東の友好国の意見に関心をもたず、国連と国際機関全般を見下しているその態度を、政権は隠しきれていない」ため、イラクにおける状況が必要以上に複雑化していると批判した。フリーマンさんは、民主・共和両党の政権下で外交官として務めた。

元空軍参謀長のトニー・マックピーク退役将軍は、「米軍がイラク入りすれば民衆に花束で迎えられるなどという、何ともお気楽な予測をもとに開戦したため、大規模戦闘終了後の占領政策について全く準備不足だった。現在展開している悲劇はそのせいだ」と政権のイラク政策を批判した。マックピーク氏は91年の湾岸戦争において空軍参謀長を務め、2000年大統領選ではブッシュ氏を支援していた。

同グループは、ブッシュ大統領再選に反対することは自動的に民主党候補となるケリー上院議員の支持を意味すると認めている。その上で、元外交官のウィリアム・ハロップ氏は、「この選挙でブッシュ大統領の有力な対抗馬がひとりしかいない現状では、我々はもちろんケリー上院議員が選ばれるべきと思っている。しかし我々は、ケリー氏支持を唱えるものではなく、変化が必要だと主張している」と述べた。ハロップ氏はギニア、ケニア、セイシェル、ザイール、イスラエル大使を歴任した国務省ОB。