イラク首相はCIAお墨付き
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イラク情勢ニュース 2004年5月29日 土曜日[飛耳長目録]
☆イラク首相はCIAお墨付き/ナジャフ停戦と違反
ロイター通信 5月28日 英字報道から訳
☆イラク国民は暫定首相選びに疑念
ロイター通信 5月28日 英字報道から抜粋・訳
・イラク日本人殺害 小川さんは襲撃後射殺?、車から2遺体
☆★CIA-linked former exile picked as Iraqi PM
CIAと結びつく元亡命者、イラク首相に指名ロイター 5月28日金曜 21:15 (英版)By Tom Perry
http://www.reuters.co.uk/newsPackageArticle.jhtml;jsessionid=QBH3APG4YB2BGCRBAELCFEY?type=topNews&storyID=519777§ion=newsバグダッド発/元バース党員でありサダム打倒のためにCIAと手を組んだアヤド・アラウィがイラクの首相に指名された。6月30日にアメリカの指揮する占領当局からの主権移譲を任され、来年の第一回自由選挙にむけてイラクを率いる役として、アラウィの指名は米国が任命した25人のイラク統治評議会の会合で同意された。
新暫定政府を作るのを助けるためにワシントン(米政府)から呼び込まれた国連は、統治評議会がアラウィ選出を表明するとき警戒を怠っていたが、その決定を尊重すると発表した。国連の首席広報官フレッド・エカードは、「われわれが予期した方法ではない」としたものの、「ブラヒミ(国連特使)は決定を尊重し、その暫定政府の他ポストの選出にこの人物と取組む用意がある」と述べた。
ブッシュ米政府の高官は、「われわれは(アラウィが)優秀な首相になるだろうと思う」と語った。
◆神経科医で実業家
アラウィはイラクのシーア派教徒出身の世俗的な精神科医で実業家であり、暫定政府に参加することになる。それはスンニ派、クルド人、その他の少数民族の代表など、30人のメンバーで構成される。ブラヒミはこの2、3日内にスンニ派出身の大統領と2人の副大統領と26人の閣僚を発表するつもりでいたが、関係者は5月31日の最終期限に間に合わないかもしれないと示唆した。
暫定政府がどの程度の主権を持つことになるかをめぐって、国連安保理では交渉が続いている。一部のイラク人指導者とフランス、ロシアなどの諸国は、暫定政府の権力を強めようと、特にイラクでアメリカが軍を指揮することをめぐって、米・英の決議案を修正しようと動いている。
アラウィが直面する主な難題は、イラクが宗教と民族の緊張状態に裂かれ、民主主義の伝統を持たず、武装民兵とゲリラの武力行使が横行するなかで、来年1月までに選挙をおこなうことであろう。
バグダッドのあるホテル支配人は、「彼(アラウィ)のことは何も知らない。彼は亡命して海外で生活してたからね。私たちは国内で生きてきて、イラクを危機状態から引き出してくれる人物を必要としているんだ」と述べ、毎日起こる暴力に不満を言った。「イラクはサダム・フセイン時代のイラクと同じ。民兵を恐れるので、名前を言うことはできない」。
アラウィはアフマド・チャラビの親戚だ。チャラビは元々ペンタゴンのお気に入りだったが、今では彼はワシントンと争いを生じている。この二人は近しい関係とは思えない。アラウィのいとこアリ・アラウィは、現在、国防大臣になっている。
◆CIAの後押し
1945年生まれのアラウィは、サダムと対立するようになってから、長い年月を海外で暮らした。1990年には、彼はイラク国民合意(INA)を結成した。CIAとイギリス諜報機関に後押しされた政党である。イラク問題専門家アンドリュー&パトリック・クックバーンの本によると、彼がイギリスのシークレット・サービスと関係を持ったとき、1978年、イラクの秘密警察は彼を暗殺するため、ロンドンに住む彼の自宅に派遣された。サダムの工作員は彼と妻が眠っているときに寝室に侵入したが、彼の義父が現れたので逃げ出したという。
◎ナジャフ停戦と違反
6月30日の形式的な主権移譲が近づくなかで、アメリカ主導の占領当局は、蜂起する都市に和平を達成することによって、スンニ派教徒とシーア派教徒の蜂起を鎮めようとした。金曜日(28日)には、南部の聖都ナジャフにおいて、アメリカ軍とサドル師に従うシーア派民兵のあいだの武力衝突が発生し、イラク人5人が殺され、14人が負傷した。アメリカ兵も2にっが負傷した。木曜日には、サドルが休戦を提案したあと、アメリカ軍がナジャフのサドル派民兵に対する攻撃作戦を停止すると発表していた。
主権移譲前に事態を沈静化したがているアメリカ当局は、今回の武力衝突を軽く扱い、停戦が維持される見通しだと発表した。
◆アメリカ軍は「楽観」
「われわれは全体的に楽観的である」−−イラク駐留米軍の副官キミット准将はバグダッドでの記者会見でこう述べた。「彼が提案した本当の停戦が実現するまで、2、3日かかるだろう」。サドル支持者はアメリカ軍が道路にバリケードを設けたのを約束違反だと非難した。そのために彼らの指導者(サドル師)は身を隠さねばならず、ナジャフ郊外のクーファでおこなわれた毎週金曜日の礼拝に出席できなかった。そこには彼の説教を聞くために何千人もの支持者が集まっていた。
サドルの側近は、アメリカ軍に指名手配されているサドルは拘束されるのを警戒して欠席したと述べた。武力衝突のなかで、彼のマフディ軍戦士はナジャフの通りにひき返し、ライバル聖職者に発砲した。
サドルはアラビア語衛星TVアルジャジーラに停戦を守ると話したが、もしアメリカ軍が聖都を侵略するなら、マフディ軍は「最後の血の一滴まで」戦うと警告した。
「神の召すままに、いかに敵の軍勢が多かろうとも、われらはイスラムに敵対するこの十字軍の作戦に抵抗を続け、われらの体から最後の血の一滴がこぼれるまで、これら聖なる場所とこの神聖な国土を守るであろう」と彼は言った。
ナジャフにおけるシーア派教徒の聖廟近くでの戦闘は、多くのイラク人を怒らせてしまった。
(文中1カ所◎印は訳者による中見出し)
☆★Iraqis Have Doubts Over Choice of Interim Premier
イラク国民は暫定首相選びに疑念ロイター通信 5月28日 (英字報道から抜粋)
http://story.news.yahoo.com/news?tmpl=story&u=/nm/20040528/wl_nm/iraq_premier_reaction_dc&cid=574&ncid=1473バグダッド発ロイター/金曜日、アヤド・アラウィが暫定首相に選ばれたというニュースは、国を戦後の混沌から救い出すには政治的経験に乏しい部外者として、多くのイラク人からほとんど歓迎されなかった。
アメリカが任命したイラク統治評議会がメンバーの一人を暫定首相に選んだのだが、バグダッド中心部で話を聞いたイラク人は、長い時期CIAと結びついてきたこの人物についてほとんど知らなかった。
統治評議会の大部分のメンバーは、大臣や政治家のための孤立した区域に、あるいは手入れされた芝生がしげる首都の豊かな区域で生活しており、大部分のイラク人の標準的な生活からかけ離れているのだ。
多くのイラク人が、統治評議会のメンバーが通りを歩いて人々と握手しているのを一度も見たことがない、と、しばしば不満を言う。
彼(アラウィ)の海外亡命生活は、アメリカに占領されたイラクにおいて、多くの支持者を獲得したとは思えない。
イラク国防省で警備員をしているセイフ・ガリブ(20歳)は、「私は彼がスポーツをしていると聞いていた。本当はスポーツに戻るべきじゃかいのか」と話した。
警察官ハッサン・アリも、無視するように、「アヤド・アラウィって誰だい?」と言い放った。「彼はダメだね。われわれがサダムのもとで苦しんでいたとき、彼はどこにいたんだ? それに私は統治評議会を認めてないんだ」。
●<イラク日本人殺害> 小川さんは襲撃後射殺?、車から2遺体
毎日新聞 5月29日 <インフォシークhttp://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/attacked.html?d=29mainichiF0529m167&cat=2
イラク・マハムディヤで日本人フリージャーナリスト2人とイラク人2人が乗った車が襲撃された事件で、在イラク日本大使館関係者が28日、病院で2遺体を確認した。外務省は同日夕、いずれも日本人でフリージャーナリストの橋田信介さん(61)と小川功太郎さん(33)の可能性が高いと発表した。しかし同日、現場から近いユスフィーヤ近郊で頭を撃たれた日本人らしき男性の遺体が発見され、同省は29日未明、この遺体について「小川さんである可能性がある」と、発表内容を改めた。病院の2遺体は、橋田さんとイラク人通訳の可能性が出てきた。同省は3遺体の身元の確認を急ぐ。 ・・・・※ このニュース紹介は、freeMLを使ったメール形式で配信されています。下記URLから、誰でも無料購読の申込みができます。
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