文学者タゴールのノーベル賞メダルなど盗難 インド
26日付のインド各紙によると、東部コルカタ(カルカッタ)郊外の博物館から、インドの国民的英雄である文学者、ラビンドラナート・タゴール(1861〜1941)が受賞したノーベル文学賞のメダルなどが盗まれた。25日に発覚し、バジパイ首相らに緊急連絡された。各紙は「悲劇だ」と報じている。
現場は、タゴールが活動拠点にしていたコルカタ郊外のシャンティニケタンにある記念博物館。メダルや賞状のほか、愛用のペン、時計や指輪などの遺品も盗まれた。
警察の調べによると、博物館の窓が破られており、休館日にあたる水曜の24日から25日にかけて、何者かが侵入したとみられる。
タゴールは英国留学時代に文学を学び、多くの詩や小説を発表して、インド独立運動の精神的支柱となった。ロマン・ロランやアインシュタインら世界の知識人とも交流。日本も数回訪れ、文学者らと交流し、当時の日本の軍国主義を批判したことでも知られる。
(03/26 19:07)