【ねこまたぎ通信】

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サマワ市民、陸自の支援見えず不満高まる 「交流少ない」

 陸上自衛隊イラク先遣隊が入った2カ月前には歓迎ムード一色だったサマワの街が、過剰な期待と「目に見えない支援」とのギャップに、微妙な変化を見せ始めている。

 「自衛隊の活動の成果が出るのがあまりにも遅く、市民の不安と不満が高まっている」。27日付の地元週刊新聞「アルサマワ」は、記事で指摘した。失業や水、電力など多くの問題を抱える地元の期待に、陸自が応えていないとの趣旨だ。

 26日昼、サマワ市中心部のモスクであった金曜礼拝でもイスラム教シーア派の宗教指導者マアド・アルワイーリ師が、市民に広がる失望感に配慮した発言をした。「日本の支援は遅い。だが、計画的だ。日本人ほど我々イラク人を支援してくれる国はほかにない」

 「日本の友人に親愛のメッセージを」−−市中心部の商店街に日本語とアラビア語で書かれた歓迎の横断幕は、2カ月前と変わらない。だが一方で「日本人は何しに来たんだ?」と真剣な表情で日本の報道陣に詰め寄る市民もいる。

 横断幕を作ったボランティア団体「日本友好協会」結成の中心になった貴金属商アンマール・ホダルさん(42)は言う。

 「サマワ市民の7割は自衛隊の活動内容を理解できていない。市民と直接ふれあう機会が少ないのが原因だ」

 アンマールさんらに姿を見せるのは、対外調整担当の佐藤正久1佐ら一部。ほとんどの隊員は宿営地の中だ。「彼らが軍隊の姿をしているのはなぜ?」とアンマールさんが市民に尋ねられる機会も増えた。

 「イラクと日本は同じアジアの国。戦争から再建を果たした日本に親しみを感じてもいる。だから、米軍やオランダ軍のような占領軍とは違う、手を携え合った支援を期待しているのだが……」 (03/28 08:33)

あさひ

●宿営地=日本人宿(ワラ