激（爆）

米大統領：イラク大量兵器は「フセインが徹底的に隠した」

　【ワシントン中島哲夫】ブッシュ米大統領は２１日午前（日本時間同日深夜）、週末恒例のラジオ演説を行い、イラクの大量破壊兵器を発見できないことに関連して「サダム・フセイン（元イラク大統領）が徹底的に隠し、政権崩壊の際には書類や疑惑の施設が略奪され焼かれた」と釈明した。しかし、イラク人科学者からの事情聴取や大量の書類の精査を進めていると説明し、「どんなに時間がかかっても（大量破壊）兵器計画の広がりの真相を突き止める」と決意を示した。

　ブッシュ大統領はフセイン政権崩壊から１０週間が経過した現在、米国の目標は治安維持とイラク国民の生活改善だと表明。米兵が連日のように死亡する治安状況の深刻さを認めつつ、旧政権の残存勢力を標的に軍事行動を続けており、バグダッドでは２万８０００人以上の米軍戦闘部隊と憲兵隊が犯罪者を摘発していると述べた。

　大統領はまた、米国がこれまでに７億ドル以上を人道支援や復興支援に投入し、水道・電気などインフラ整備や幼児への予防接種などを推進していると説明。バグダッド国際空港（旧サダム国際空港）も来月再開するとの見通しを示した。

［毎日新聞６月２２日］ ( 2003-06-22-00:24 )