【ねこまたぎ通信】

Σ(゜◇゜;)  たちぶく~~ Σ(゜◇゜;)

2千年経て香り濃厚、漢代貴族の墓から緑酒

 【北京=竹腰雅彦】21日の新華社電などによると、中国陝西省西安市で今年3月に発掘された前漢(紀元前202年―紀元8年)時代の高級貴族のものと見られる墓で、米から作った当時の酒が発見された。

 酒は、墓から出土した大型の青銅製のかめの中に入っており、ほぼ透明な青緑色で、計26リットルあった。アルコール度が非常に高く、今月20日、専門家が、鳳凰(ほうおう)をかたどった取っ手のついたかめのふたを開けてみたところ、濃厚な酒の香りが鼻をついたという。

 一般に中国古代の酒は、米やコーリャンなどの穀物を原料に造られたとされ、これまでにも発見例があるが、腐敗している場合がほとんどで、今回のように、ほぼ完全な保存状態は初めてという。専門家は、墓が盗掘を免れた上、漆やうわぐすりでふたに封がされていたことなどが良かったとみている。

 酒は早くも「西漢(前漢)美酒」と名付けられ、西安市が詳細な成分の分析を進めている。同市の孫福喜・文物保護所長は、「毒分が検出されなければ、まだ飲めるかもしれない」と、2000年前の古酒の“テースティング(試飲)”に期待を寄せている。

(2003/6/23/00:24 読売新聞 無断転載OK)