【ねこまたぎ通信】

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最古のホモ・サピエンスの化石、アフリカ起源説有力に

 現代人を含む「ホモ・サピエンス」種では最古の、約16万年前のほぼ完全な頭骨化石がエチオピアで見つかった。従来を約6万年さかのぼる。一時は欧州人のルーツと目されたネアンデルタール人など旧人と同時代、既にアフリカにホモ・サピエンスが登場していたことから、ホモ・サピエンスは約20万年前のアフリカで生まれ世界に広まったとする「アフリカ単一起源説」が極めて有力になった。

 米カリフォルニア大バークリー校のティム・ホワイト教授、東京大学総合研究博物館の諏訪元・助教授らの国際チームが、12日発行の英科学誌ネイチャーで発表する。

 発掘地は、アディスアベバの北東約230キロのヘルト村周辺。男2人と子ども1人の頭骨などが出土した。放射年代測定で年代の特定された地層との比較から、16万〜15万4千年前とわかった。

 頭骨の一つは容積が1450CCで現代人より少し大きめ。目の上の盛り上がりが大きいなど原始的特徴も残す。現代人の頭骨の形態と比べ、同じホモ・サピエンスの亜種と判定。ホモ・サピエンス・イダルツ(現地語で「長老」)と名付けた。

 アフリカ単一起源説は、遺伝子分析などから有力だったものの、直接に裏付ける化石は未発見で、中東や南アフリカで約10万年前までさかのぼれるだけだった。

(06/12 01:25)