【ねこまたぎ通信】

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ベトナムの枯れ葉剤 米研究者「推計の2倍以上」

 【ワシントン斗ケ沢秀俊】ベトナム戦争の際に米軍が投下した枯れ葉剤に含まれていたダイオキシン量は従来の推計の2倍以上だったとの研究結果を、米コロンビア大などの研究グループが17日発行の英科学誌「ネイチャー」に発表した。

 米軍は61年から71年にかけ、北ベトナム(当時)の森林や植物を枯らすため、「エージェント・オレンジ」などの枯れ葉剤を大量散布した。全米科学アカデミー(NAS)は74年に枯れ葉剤の含有ダイオキシン量を推計106〜163キロと発表した。

 同大のステルマン博士らは、より正確な推計のため、公文書館などの新資料を調査。NASの研究がいくつかの散布作戦を算入せず、ダイオキシン含有率も低く見積もっていたことが分かった。計算し直したところ、ダイオキシン量はNAS推計を大きく上回る約366キロと算定された。

 研究グループは「ダイオキシンの環境や健康への影響を知る上で、正確な散布量の把握が必要だ」と指摘している。(毎日新聞