【ねこまたぎ通信】

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ホテルから攻撃はなかった 英記者ら、米軍発表に反論

 各国の報道関係者が多数滞在するバグダッドのホテルが米軍戦車に砲撃され、カメラマンらが死傷した事件で、英BBC放送など英国人バグダッド特派員らは8日、「ホテルから攻撃されたので反撃した」という米軍の説明は「事実と異なる」と一斉に反論した。
 BBCのマギー・オマール記者は「私の部屋は砲弾が直撃したロイター通信の部屋の真下。撮影していたビデオを20分以上再生しても、ホテル周辺から米軍を攻撃する音声は一つも確認できなかった」と厳しい口調。
 スカイニューズのデービッド・チェーター記者は「米軍が故意にあの部屋を狙ったのは間違いない。直前に砲身がそこを狙っていたのをこの目で見た」とリポートした。
 同記者によると、各国のジャーナリストがホテル14階のバルコニーから双眼鏡やカメラで戦況を見守っているうち、ホテルの脇の橋付近にいた戦車の砲身がホテルを向いた。
 チェーター記者は「彼らはこのホテルが報道陣の拠点なのを知っている。なぜ報道陣を狙うのか」と声を詰まらせた。
 スタジオのBBCキャスターは「都市部での市街戦がいかに危険かが分かった。戦車の米兵は、高層ビルの窓やバルコニーから狙撃されるのを恐れ、先に攻撃する。勘違いなら一般市民が巻き添えになる。それがあちこちで今から始まるのだろうか」と論評した。(共同)