【ねこまたぎ通信】

Σ(゜◇゜;)  たちぶく~~ Σ(゜◇゜;)

 くらやみの速さ

私たちの生きている世界には、抽象的であやふやなことが多々ある。
時にはまったくの理解不能に陥って耐え難くなることもあるが、想像力と妥協によってなんとか折り合いをつけながら生きている。
私たちの生きている世界では、「わかる」「理解する」ということは、必ずしも論理だけによるのではなく、「直感」や「感情」による認識を通してはじめて達成されることがある。
しかし、知的で具体的かつ論理的に思考しようとすればするほど、抽象的なものへの理解はますます薄れ、理解できないことへの辛さもより増してくる。
目を閉じることも出来る。
 理解しようと悪戦苦闘する。
理屈じゃない、勘がいい、虫の知らせがする、とかいわれるとイライラする。
 理解しようと悪戦苦闘する。
因果関係とか起承転結のはっきりしない事象にはうんざりさせられる。
 理解しようと悪戦苦闘する。
それでもどうにか受け入れながら生きている。
 理解しようと悪戦苦闘する。
死にたい気分になる。
 理解しようと悪戦苦闘する。
そういう思考の過程を辿るときの私は確かに自閉症者である。
そう、
目を閉じることも出来る。


くらやみの速さはどれくらい (海外SFノヴェルズ)

くらやみの速さはどれくらい (海外SFノヴェルズ)

『ちがうということは、悪いことではありません*1』に救われた。
傑作である。

*1:そう、先日のイベントで子供たちに伝えたかったことはそれなんだ。