ンニャニャニャ、ヤテマタデバナ、ドシヅヨ
津軽の標準語!!
いいなーこれ,辞典マニアの私としては是非手に入れたいものです.
津軽弁の辞典完成 青森のリンゴ農家が9年がかりで
2007年08月29日19時45分
http://www.asahi.com/life/update/0829/TKY200708290052.html
ンニャニャニャ、ヤテマタデバナ、ドシヅヨ(いやはやもう、しでかしてしまったね、どうするんだ)
青森県・津軽のリンゴ農家、久米田亥佐雄(くめた・いさお)さん(60)が9年かけ「津軽の標準語」の辞典を完成させた。農閑期の冬の夜、ひたすら単語や例文を書き出した。失われゆく津軽弁に、限りない愛を込めた辞典だ。
辞典は、「あがだんぶり」(赤とんぼ)と名付けた。掲載した単語は約7000で、622ページに及ぶ。→と▼の記号で語の発音や文の高低、アクセントを表現した。
リンゴ農家の生活ぶりが浮かぶ短文や、ひねりのきいた川柳風のものを用例に並べた。
たとえば、風雪囲いを表す〈カッチョ〉。例文はこんな感じだ――バンシュヤ、カッチョハリエソグ、オドドアバ(晩秋や、囲い張り急ぐ、父と母)
久米田さんは大相撲の高見盛の出身地・板柳町で生まれ育った。辞典作りを始めたのは99年。津軽弁が失われつつあることを感じていたが、テレビアナウンサーが不正確な津軽弁を発音していたのを聞き、「これはまずい」と思い立った。
農閑期の夜、ウイスキーをちびりちびり飲みながら、一語一語を文字に書き出した。「お酒が昔の記憶を引き出してくれた。執筆が毎晩の楽しみだった」と笑った。
標準語にしにくいものや意味不明のものは、津軽の各地に散らばる高校の同窓生や知人に問い合わせた。たとえば「ケンゼン」は正月に神社の鳥居につり下げる網の形のしめ縄を指すが、神社の氏子に聞いて突き止めた。
標準語化できないものは、「共通不能」と記した。難しかったのが動詞の活用。巻末に付けた活用語録では動詞の部分が複雑で未完のまま掲載した。「今後いろんな人の知恵を借り増補したい。書きためた津軽弁の詩集もいつか出版したい」
自費で、1000部を刷った。価格は3800円の予定。購入希望者は久米田さん宅のファクス(0172・77・2886)に住所、氏名、電話番号などを送る。
久米田さんは今後、辞典の販売のために「モツケ(お調子者)の会」と名付けた組織をつくり、地元で職のない人に配送の仕事を担ってもらい、売り上げの一部を回すつもりだ。
「あがだんぶり」という名称も良いセンスしてるなー.
酒をちびちび飲みながら,ちびちび作ったというのがまた良いなー.
バンシュヤ、カッチョハリエソグ、オドドアバ(晩秋や、囲い張り急ぐ、父と母)
この調子で津軽弁の小説など書いてもらえないものだろうか.作品の存在そのものがエスエフだぁ.
ホントにホントにお手柄だぁ.