イラク難民の未来
そう,自分でも反省しなきゃいかん.派手な戦闘やら情報合戦やら権謀術数に目を奪われて,当たり前の人たちのことが忘れがちになってしまう.
戦場の不条理には,いつも大量の難民問題がついて回る.アフガンのことを思いおこしてもそうだ.戦争が終わったとしても膨大な時間を苦難とともに過ごさなければならないのだ.
300万人にも上るイラク難民の未来はどうなる?
●家を追われた300万人のイラク人には「暗い未来」が待っている:UNHCR: Falluja, April 2004 - the book
UNHCRの推定によると、イラク国内で避難民となっているイラク人は150万人以上おり、そのうち80万人は2003年以前に家を逃れた人々で、75万人が2003年以来、家を追放された人々である。さらに160万人が、近隣諸国で難民となっている。そのほとんどは、シリアとヨルダンにいる。
アメリカ合衆国、EU諸国、日本そしてオーストラリアからのUNHCRイラク・プログラムに対する支援額は、米国主導のイラク占領が始まって以来、急降下している。イラクの致命的な暴力を逃れ、ますます多くの人が難民になっているにもかかわらずである。
UNHCRのイラク・プログラム向け予算は、2003年には1億5000万米ドルだったものが、2006年には2900万米ドルへと落ち込んだ。その予算のうち4分の1は、シリア、ヨルダン、トルコ、レバノンという近隣諸国にいるイラク人難民の必要を満たすために割り当てられている。