問題外科
またまた筒井康隆症候群!!
こりゃ,ある意味,カンニバリズムだよね.
あんなことやこんなこと,やってないといいですけど.
腎臓売買容疑、患者ら2人逮捕 ドナーに金品 愛媛
2006年10月01日20時42分
http://www.asahi.com/national/update/1001/TKY200610010099.html
愛媛県宇和島市の宇和島徳洲会病院(貞島博通院長)で05年9月にあった生体腎臓移植手術で臓器売買があった疑いが強まったとして、愛媛県警は1日、移植を受けた水産会社役員山下鈴夫(59)=宇和島市中沢町1丁目=と同社の社長松下知子(59)=同=の両容疑者を臓器移植法違反(臓器売買等の禁止)の疑いで逮捕した。
同容疑で警察が強制捜査に踏み切ったのは初めて。県警は同日、病院や両容疑者の自宅など計3カ所を家宅捜索し、カルテなどを押収した。今後、執刀医ら病院側が臓器売買を認識していたのかなどについて、慎重に捜査を進める方針だ。
調べによると、松下容疑者は腎臓病で人工透析を続けていた山下容疑者と内縁関係にあったが、昨年夏ごろ、200万円を借りていた松山市内の貸しビル業の女性(59)に「臓器提供者(ドナー)になってくれたら、300万円を上乗せして渡す」などと再三、臓器売買に応じるよう要求。昨年9月に山下容疑者の左の腎臓を摘出してドナーの腎臓を山下容疑者に移植する手術が成功した後、両容疑者は11月に現金30万円を、今年4月に新車(150万円相当)を提供した疑いがもたれている。山下容疑者と女性は、事件前、面識がなく、親類でもなかったという。
調べに対し、松下容疑者は大筋で容疑を認めているが、山下容疑者は金品提供の趣旨について「謝礼ではなかった」などと供述しているという。
女性が今年2月、「知人にドナーになるよう頼まれ、承諾した。お金を貸していたのに、返してくれない」と県警に相談したことから、臓器売買の疑惑が明るみに出た。女性は現在体調を崩して入院しており、県警は今後、同法違反の疑いで書類送検することを検討している。
第三者間で臓器移植が行われたことについて、宇和島徳洲会病院はこの日の会見で、「ドナーの女性は山下容疑者の妻(松下容疑者)の妹だと思っていた」などと説明。ドナーと患者の間に金銭の授受があったとの認識はなく、手術をしたことに問題はなかったとしている。
同病院は04年4月に開設され、介護療養型を含め300床。内科、外科、泌尿器科のほか透析センターなどを備え、開院から今年9月までに計82件の腎臓移植の実績がある。
日本臓器移植ネットワークによると、腎臓移植を希望している患者は今年8月末現在で1万1564人いるのに対し、移植手術は年間約1000件にとどまっており、慢性的な臓器不足が指摘されている。
執刀医「腎移植のカリスマ」、移植の件数突出 腎臓売買
2006年10月02日11時42分
http://www.asahi.com/national/update/1002/OSK200610020023.html
臓器売買の疑いで愛媛県警の強制捜査を受けた愛媛県宇和島市の宇和島徳洲会病院は、腎臓移植の件数が多いことで全国的に知られていた。執刀医は生体腎移植の専門家として知られ、「腎移植のカリスマ」ともよばれていたという。地元の患者らの間には、同病院が事件の舞台になったことに驚きが広がった。
日本移植学会によると、04年の全国の腎移植の実施症例数は898件。このうち、宇和島徳洲会病院は20件で、東京や名古屋などの都市部の病院に並んで全国8位の多さだった。同病院は04年4月に開設されており、実質9カ月間の実績だった。
また、都道府県ごとの透析患者の数に対するその自治体内の病院で実施された腎移植数の比率は、愛媛県が2.078%で全国1位(03年)だった。
今回の腎移植を執刀した万波誠・泌尿器科部長(65)は、この日も通常通り診察をこなした。朝の出勤時、宇和島市内の自宅前に詰めかけた報道陣の問いかけには答えなかった。
万波部長は宇和島市立宇和島病院を退職後、04年に開院した宇和島徳洲会病院に迎えられた。徳洲会の関係者は「地方の病院進出を成功させるためには顔となる医師が不可欠。万波先生の実績はずば抜けていた」と説明する。愛媛県内の腎臓内科の医師は「腎移植のカリスマ」とよんだ。「万波先生の実績と知名度で、全国から患者が集まっていると思う」
事件を知った患者らは一様に驚きの表情を浮かべた。一方、病院や行政も対応に追われた。
宇和島徳洲会病院は2日朝も普段通り診察が始まった。入り口には院内での取材自粛を求める張り紙が出された。病院事務局の担当者は集まった報道陣に対し、「午後1時ごろから臨時の幹部会議を開いて対応を検討する。記者会見も開く予定」と説明した。今回の事件に関する抗議の電話などはないという。
万波部長の腎移植手術を2回受けたという宇和島市の男性(53)は「万波先生は、患者のために自分の生活を顧みないほど熱心な医師。豪快な性格なので、患者を助けたい一心で手術したのだと思う。金のために動く人ではない」と話した。
同市の女性(72)はC型肝炎で、現在は夫(74)に付き添われ週3回通っている。「やさしい先生ばかり。こんなことがあってもイメージは変わらない」
妻が5日前から出産のため入院している20代の男性は「騒がれているみたいだけど、それによってどうこうするというのはない。何も心配していない」と話した。
- 作者: 筒井康隆
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