【ねこまたぎ通信】

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 悪い奴ほどよく眠る

倫理観の無い輩が金や権力を手にすると必ず法を犯す、これはやはり定説のようです。政治と企業の中枢に巣くっているこういう人間たちを法が守っているとしたら、どうしようもない社会なのである。

今日は久しぶりに黒澤の『悪い奴ほどよく眠る(1960)』を観ました。

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身も蓋もないほどあからさまに汚職社会の現実を描いた作品であり、しかもどこにもカタルシスがありません。主人公の三船も無惨な死を遂げる事になります。当たり前のまともな人間の感情など、愛や友情どころか、それがたとえ強い憎しみや恨みであってすらいとも簡単に踏みつけられていくのです。
作品を観終わると、普段嗅ぎ慣れた私たちの現実社会の匂いが、いきなり強烈な腐臭を放って鼻腔に襲いかかってきます。
ああ、こんな社会に生きているんだなあ。
皆様は眠れない夜をお過ごしでしょうか?


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