人間の交流こそ和平に欠かせない
いいぞ！インド！パキスタン！
＜印パ・クリケット＞パキスタン人に観戦用特別ビザ 印政府
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050304-00000071-mai-int
【イスラマバード西尾英之】パキスタンのクリケット・ナショナルチームのインド・ツアーが８日から始まるのを前に、インド政府はパキスタン人約１万６０００人に試合観戦のための特別ビザを発給した。インドは長年パキスタン国民へのビザ発給を厳しく制限しており、これほど多数のパキスタン人が平和裏にインドを訪問するのは１９４７年の両国分離独立以降初めてとみられる。両国関係改善に合わせて両国国民の草の根レベルでの「雪解け」も一層進みそうだ。
クリケットは両国で最も人気があるスポーツで、ともに世界ランキング上位を占める強豪。直接対決は８９年までは毎年のようにどちらかの国で、数週間にわたって各地を転戦する「ツアー」が開かれてきたが、カシミールでのイスラム武装組織によるテロ活動の激化で中断した。
一昨年以降の緊張緩和の動きのなかで両国はスポーツ交流再開でも合意し、昨年１月の両国首脳会談に合わせて両国クリケット連盟が両国間の「ツアー」再開を決定。昨年春にはインドチームがパキスタンを訪問した。パキスタン政府はインドのファン約８０００人に観戦ビザを発給。スタジアムで両国のファンが国旗を打ち振って試合に熱中する模様がテレビで中継され、インドの庶民レベルでの対パキスタン感情が大きく好転したといわれている。
今年はインドがパキスタンを招く番。最初の試合が行われるパンジャブ州は、多くのパキスタン人にとって４７年の印パ分離まで親が住んでいた「まだ見ぬ郷里」に当たる。観戦ビザは訪問可能な都市を限定しているが、観戦を機に半世紀ぶりの郷里訪問を果たそうというファンも多い。
（毎日新聞） - 3月4日17時53分更新
