北オセチア・ベスランの人質事件:緊急援助物資を提供
[ 北オセチア ] 情報発信日:2004年09月07日
国境なき医師団(MSF)は、北オセチア・ベスランの保健当局に対する緊急医療援助物資の提供を開始するとともに、医療チームを同地に派遣した。
事件発生直後、MSFは北オセチアの保健省に対し援助提供の申し出を行った。その後、必要とされている物資のリストが保健省から伝えられ、MSFはそれらの物資に加えて、医療キット(包帯、気管内チューブ、カテーテル、点滴剤など) 4セットをベスランに緊急で送った。
4日(土)には、3人のメンバーからなる医療チームがモスクワからベスランに派遣された。チームは病院を回って医療物資を届け、現地の保健当局や他のNGOとともに状況の検討を行った。当面の数日間分の医療物資は間に合っているが、患者の約70%は2〜4週間にわたって入院しなければならないため、追加の物資が必要になる見通しである。患者の多くは銃創や火傷を負っており、その約半数は子どもたちである。
MSFは、北オセチアにおける状況の推移を見守り、中期的な活動を行う可能性を検討していく。
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国境なき医師団
http://www.msf.or.jp/index.php