【ねこまたぎ通信】

Σ(゜◇゜;)  たちぶく~~ Σ(゜◇゜;)

ソウルの小中高 「起立」「礼」廃止 教育庁 「日本の慣習一掃」 教育 秩序より自由を

 【ソウル15日藤井通彦】韓国・ソウル市の教育庁は七月から、小中高校を対象に日本の「起立」「礼」にあたる、児童生徒の教師へのあいさつを廃止する運動を始める。「自由で多様な価値観」を大事にする立場で、学校現場から権威主義的慣習を取り除くことを目的としている。

 韓国では、授業開始時と終了時、児童らが座ったまま「チャリョ(気をつけ)」「キョンレ(敬礼)」の号令とともに、教師にあいさつする。近代教育が日本の植民地時代に始まった経緯や、教師に対する尊敬を重視する儒教的価値観が背景にあるとみられるが、世界でもこうした形で児童生徒にあいさつをさせているのは日本、中国、韓国などわずかだという。

 同教育庁では、従来の号令の代わりに、「さわやかな朝ですね」など、双方を尊重する柔らかなあいさつに切り替えることを検討中。進歩主義的風潮を背景に「日帝(植民地)時代の残滓(ざんし)を一掃する」という名分が説得力を持つ一方、教師や父母の間には「礼儀と秩序をきちんと教えることは大事」との反対論も根強いという。(西日本新聞
[6月15日14時58分更新]