マラウイ：大統領選の結果めぐり、５人死亡

　【ヨハネスブルク白戸圭一】マラウイからの報道によると、２０日に投票が行われた大統領選挙の結果を巡り、政府と落選した野党候補陣営の対立が激化、警官隊が２３日から２４日にかけて野党支持者のデモなどに発砲し、少なくとも子供１人を含む５人が死亡した。欧州連合などの選挙監視団は「与党を有利に導く不適切な行為があった」と批判。野党側は２５日、選挙の無効を求めて提訴する考えを明らかにしており、混乱が長期化する可能が出ている。

　選挙は２期８年務めたムルジ大統領の退任を受けて行われ、選挙管理委員会が２３日、後継者に指名された与党「統一民主戦線」（ＵＤＦ）のムタリカ氏の当選を発表し、２４日に就任式を強行した。これに反発する野党４候補の支持者らが最大の都市ブランタイアなどでデモを行い、警官隊が鎮圧のために発砲した。

毎日新聞　2004年5月26日　18時54分