【ねこまたぎ通信】

Σ(゜◇゜;)  たちぶく~~ Σ(゜◇゜;)

アロヨ氏が当選確実、映画王に大差 フィリピン大統領選

 フィリピン大統領選で、現職のアロヨ大統領(57)の当選が17日、確実となった。エストラダ前大統領を失脚させた政変を受けて、副大統領から昇格したアロヨ氏は、国民から直接信任されたことになる。憲法は再選を禁じているが、任期途中の昇格だったため、マルコス元大統領以来の現職の続投が認められ、新たな任期の6年とあわせ、計9年半の長期政権となる。

 民間の選挙監視団体「自由選挙のための全国市民運動(ナムフレル)」の開票速報(開票率31.65%)でアロヨ氏は459万票余(得票率46%)を獲得、2位の人気俳優フェルナンド・ポー・ジュニア氏(64)の325万票余(同32%)に130万票以上の大差をつけた。ポー氏が優勢とみられていたルソン島などでもアロヨ氏が上回っており、アロヨ氏の勝利は動かない情勢だ。

 5人が立候補した選挙戦は事実上、アロヨ氏と、人気俳優だったエストラダ氏の親友、ポー氏との一騎打ちとなった。

 アロヨ氏は、昇格以来約3年半の実績を強調。組織力と資金力を生かし、支持層の富裕・中間層に加え、貧困層の一部の票も取り込んだ。終盤、大量動員力を持つ宗教団体の支援も取り付けた。

 一方、「映画王」と呼ばれる知名度の高さで先行したポー氏は「生まれながらのフィリピン人」という立候補資格を問題視され、最高裁で認められるまで資金集めが難航。前政権が献金疑惑で崩壊した記憶も生々しいなか、政策論議やメディアの取材を避けたことで、政治家としての資質を疑問視する声が強まり、支持を広げられなかった。

 就任式は6月30日。

(05/17 23:56)

asahi