ヘルシーUFO
UFOは、レジマガにおけるキーファクターのひとつである。
「UFOに連れ去られた」「UFOの窓は手動だった」「UFOで火星に買い物に行った」などなど、これまでさまざまなネタをレジマガに提供してきた。そして今後もその役割は変わらないだろう。
しかしこれからは、それなりの工夫が必要になる。「UFOに連れ去られた」というのはもう古い。「UFOに連れ去られて拷問を受けた」もブーだ。UFOに連れ去られて、その後何が起きたのか。ひとヒネリが必要になるのはそこだ。
そういう意味で、『Weekly World News』6月4日号に掲載されたUFO療養に関する記事は、新しい未来を切り拓いたと言える。
ヘルシーUFO。21世紀のUFOのテーマは、やはりヘルシーだ。
記事によると、ペルーのChilcaという町では頻繁にUFOが目撃されており、そこにあるラグーン(潟・潟湖)にはUFOの影響によるヒーリングパワーが宿っているという。
「不妊症の女性に子供ができた」「目が悪い人の視力が回復した」「関節炎やリューマチが治った」
そういう例が報告されている。
ヒーリングパワーの吸収の仕方は簡単。写真にあるようにラグーンに寝そべるだけだ。専門家の話によると、ラグーンの泥がミソらしい。記事のタイトルも「MIRACLE MUD」だし。
昔、『Cocoon』という映画があった。アメリカ人の老人たちがエイリアンからエネルギーをもらって若返る話で、殻のようなものに包まれたエイリアンがプールに沈んでいて、老人たちはそのプールに入ることによって、エネルギーを吸収していた(最後には、あまりにも多くのジジ・ババたちがプールに飛び込んだため、エネルギーを吸い尽くされてエイリアンは死んじまったけど)。
今回は、そのペルー版というわけか。
『Cocoon』では、舞台は小奇麗なプールだったが、ペルーでは泥まみれの潟湖。発展途上国らしいと言えばそうだが、なんだかなあ。「自分たちだけいいカッコして」と思わないこともない。
それはいいとして、次のヘルシーUFOネタの行方は「デブが治った」だと私はニラんでいる。
「UFOに拉致されて脂肪吸引された」
これはセンセーショナルだ。デブ王国アメリカでは、UFO拉致希望者続出だろう。そして、エイリアンたちはGetした脂肪をUFOの燃料として使用する。
ちょっとコワイ図だが、みんなハッピーということで許そう。エイリアンの皆さん、どんどん拉致してあげてください。
asahi