【ねこまたぎ通信】

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マダガスカル:駐仏大使 日本との関係強化に意欲示す

 インド洋の島国マダガスカルのラザフィ・アンドリアミアンゴ駐仏大使(54)がこのほど毎日新聞との会見に応じた。1年半前に大統領選をめぐる政治的混乱を乗り越えた同国が、旧宗主国フランスだけでなく「日本とアフリカの懸け橋になる」と強調、日本との関係強化を目指す意向を表明した。【パリ福島良典】

 −−マダガスカルの現状は。

 ◆60年代には新興国だったが、(ラチラカ前大統領時代の)社会主義独裁下、世界で下から6番目の最貧国になってしまった。新政権の目標は貧困削減と中産階級の創出だ。昨年の経済成長率は9.3%を記録した。

 −−対日関係はどうなりますか。

 ◆日本は新政権を真っ先に承認してくれた国の一つだ。前政権時代、対日関係は困難だったが、新政権は国際協力機構(JICA)を通じ日本との協力を進める。60年代には農業分野での2国間協力が活発で、マダガスカル産の長粒米は品質が良かった。日本には農業振興、文化財保護などの分野での協力を期待している。両国は共に(東南アジアから太平洋に広がる)マライ・ポリネシアの文化の影響を受けた島国だ。似通った心性は国レベルの関係にも好影響を与えている。

 −−アフリカの問題への取り組みは。

 ◆日本の対アフリカ政策には潜在的な可能性の高い国が必要だ。マダガスカルは日本にとって「アフリカへの入り口」になることができる。日本は東南アジア諸国連合ASEAN)との協力の経験を持っている。日本、フランス、マダガスカルの3国による協力の推進を検討している。

毎日新聞 2004年4月25日 18時42分