【ねこまたぎ通信】

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ファルージャ休戦: 延長後も交戦が続く

2004年 4月27日 火曜日   □□□□ □■  (転送歓迎)

きょう紹介するニュース&報道
  ・ファルージャ休戦: 延長後も交戦が続く
           アルジャジーラ 4月26日 19:49 Makka Time
  ・包囲のまま休戦/「名目だけ」と語る米国も最大の危機
                  ニューヨーク・タイムズ 4月26日 


  ☆★ファルージャ休戦: 延長後も交戦が続く

●Clashes shatter faltering Falluja truce
武力衝突が不安定なファルージャ休戦を揺さぶる
アルジャジーラ 4月26日 19:49 Makka Time, 16:49 GMT
http://english.aljazeera.net/NR/exeres/83DD9200-265A-47D8-83E3-D9753608DCB4.htm
 休戦が宣言されて2週間が過ぎるファルージャで、激しい衝突が発生し、少なくとも1人のアメリカ兵と8人のレジスタンス戦士が死亡した。この月曜日の戦闘では、ほかに8人の米兵が負傷し、米軍戦車と飛行機が戦士がたてこもっていると見なされたモスクを攻撃して損害を与えた−−占領軍の作戦担当副官キミット准将が発表した。

 ファルージャ海兵隊にエンベッド取材しているCNNの記者は、少なくとも10人の海兵隊員が負傷したと伝えた。アメリカ軍の犠牲の多くは、伝えられたところでは、100人のイラク人戦士が米軍パトロールを攻撃したあとのできごとだという。

 包囲されたイラクの都市(=ファルージャ)にいるアルジャジーラ通信員アブダル・アドヒム・ムハンマドは、米軍ヘリがファルージャのゴラン地区を攻撃するのを目撃した。ムハンマドは住民2人が最初の攻撃の直後に病院に運ばれたと伝えてきた。

 米占領軍兵士は重機関銃を二つの地区で連射した、と地元住民が語った。ゴラン地区とシュハダ着くの小さな衝突は午前11時20分に発生し、終日続いていた。

 ◆国連への訴え
 平和協定があっさりと無視されたことに絶望した街の年長者は、国連事務総長コフィ・アナンに書簡を送り、彼がレジスタンス兵士と占領軍と調停をおこなうよう要請した。彼らはアナンに対して、アメリカ主導のイラク占領への国際的な調査団を設けるよう勧告した。

 ムハンマド・タリク・アブダッラーはファルージャ市議会を代表して、議会のなかの数人は「国連特使ロス・マウンテンのアンマン事務所で国連関係者と会談し、国連事務総長に調停を要請するメッセージを差し出した」と述べた。

 ◆『戦争犯罪
 ファルージャ代表使節団の責任者である部族長ムハンマド・ハマド・アッ・シハンは、占領が始まって以後のファルージャにおけるひどい虐待を国連に知ってほしいと語った。「われわれは戦争犯罪と呼んでもいい事態に向きあってきた。その状況は、あらゆる国際法に違反しつづける占領軍の行為にもはや耐え切れなくなっている」。

 アッ・シハンはまた、アナンに「みずから血の粛清を止めるため」に早急に介入してほしいと求めた。「ファルージャで発生した人権侵害はものすごく重大な事態であり、そこで起こった大虐殺はこれまで前例がない」と彼は言った。

 4人のアメリカ人がバグダッド西方50キロで災害されたあと、米海兵隊は4月5日に軍事攻勢を展開した。
                  (アルジャジーラおよび通信社提供)


  ☆★包囲のまま休戦/「名目だけ」と語る米軍も最大の危機

●Truce Extended in Falluja Siege, and Talks Go On
ファルージャ包囲のもとで休戦を延長、交渉は続く
ニューヨーク・タイムズ 4月26日 By EDWARD WONG
http://www.nytimes.com/2004/04/26/international/middleeast/26IRAQ.html

 バグダッド、25日発/交渉人は日曜日、緊張の高まるファルージャでの不確実な休戦を最低2日間延長し、差し迫って米海兵隊による攻撃の軽輩を緩和した。しかしアメリカ占領当局は、聖地ナジャフシーア派の反乱者がイスラム礼拝所や寺院、学校に武器を蓄えて、「爆発する可能性がある状況」を作っていると述べた。

 占領当局の広報官は、反米的な聖職者サドルを支持する反乱者が、明らかにナジャフを包囲する2500人の米兵から自衛しようと、武器を集めているとナジャフ住民から知らされている、と述べた。同広報官は、ナジャフ住民にサドルとその民兵マフディ軍から市の管理を奪還するよう働きかけていると話した。

 ファルージャの膠着状態をめぐる交渉継続の合意は、アメリカ軍が週末にファルジャへの本格的侵攻を準備しようとしたときに実現した。反乱者はいわゆる休戦期間中も海兵隊と交戦をしていた。

 ファルージャナジャフの包囲は、ブッシュ政府に昨年4月のサダム・フセイン倒壊以後では最悪の危機をもたらした。多くのイラク人が今、アメリカ軍の過剰な武器使用と、特にファルージャでは何百もの家族に逃避行を強制したことを批判する。ここバグダッドとワシントンの人々は、もし米軍がファルージャまたはナジャフに侵攻するならイラク全土で暴動が激発するであろうことを恐れている。

 しかし軍高官は現時点で、ファルージャ攻撃が差し迫っているという示唆はまったく後退させ、もし侵攻が命令されるなら非戦闘員全員に避難するよう警告するだろうと述べた。アメリカ高官とイラク人交渉人は、イラク人治安部隊がアメリカ兵と共に火曜日にパトロールを開始するということで、合意が土曜日夜に達成されたと述べた。

 米軍の広報責任者であるキミット准将は、数日前に米軍が受け取ったトラック1台分の兵器はガラクタばかりだったが、それでもゲリラに重火器を差し出すことを期待していると語った。占領当局のスポークスマンは、アメリカ高官は「慎重だが楽天的だ」と述べた。「われわれが進展を知ったのはこの24時間内のことで、その進展がなんであるかを考えなければならない」と説明した。

 ワシントンでは、多くの政府高官が休戦とは名目だけで実態を伴うものではないと評したが、複数の高官は休戦の延長はイラク文民行政官ブレマー代表と本国のアメリカ軍司令官による勧告だったと指摘した。もしファルージャ侵攻が数日内か数週間内に必要になったら、ブッシュ大統領と他の高官はあらゆる交渉の機会をほどこしたという口実がなりたつので、彼らは休戦への合意は危険性が少ないと見なした。

 ある高官は、「誰も軍事的な選択肢に固執はしていない。ファルージャの人道的状態が日一日と悪化することを除けば、休戦をもっと何度もおこなっても危険はあまりない」と指摘した。

 ファルージャでは生じた事態は衝突によってもたらされた。迫撃砲で武装した反米ゲリラが建物に入ったあと、土曜日には屋内に集まっているファルージャのゲリラ戦士と戦闘しているときに、AC130攻撃機に支援された海兵隊が25人を殺した、と、キミットが発表した。

 保健省は先週木曜日、米海兵隊による包囲が4月5日に始まって以後、271人のイラク人が殺されたと発表した。だがファルージャ総合病院の管理者は4月11日、AP通信に、600人以上が殺されたと語った。