【ねこまたぎ通信】

Σ(゜◇゜;)  たちぶく~~ Σ(゜◇゜;)

日刊ゲンダイだねぇ(笑)

武装グループと聖職者協会は無条件で解放したわけではない。
小泉無能力政権に次の難題は必至

アメリカのブッシュ大統領イラク武装勢力の人質作戦に負け、
弱音を吐き追い詰められて占領政策転換を表明したが、
ブッシュに盲従しているのはもはや小泉白痴首相が
世界中で唯一人という、この国と国民にとって最悪の悲劇

 イラクで武装グループに拘束・解放された高遠菜穂子さん(34)ら3人がきのう(18日)帰国した。ストレスから記者会見をキャンセルした3人は終始うつむいたままで、まるで犯罪者のようだ。
 その背景に、想像を絶するバッシングがあることは言うまでもない。「自己責任」(竹内外務次官)、「頭を冷やせ」(福田官房長官)などとクソミソに批判する小泉政権と、それをあおる大マスコミに押しつぶされたのである。だが、これは変だ。法大教授の須藤春夫氏(マスコミ論)がこう言う。

「小泉自民党と公明の与党は自己責任論をふりかざして人質とその家族の責任を追及していますが、これは“お上の政策に同調しない者は非国民だから排除する”という戦前の全体主義の発想です。権力側に同調して3人の身元まであら探しをしているマスコミも、報道の体を失っている。そもそも、ボランティア活動やフリー取材をしていた彼らが身柄を拘束されたのは、武装グループの言葉通り、日本政府が米英の占領軍に与して自衛隊を出したからです。小泉政権による3人のつるし上げは、自衛隊撤退論の世論が高まることを恐れた目くらましと、責任逃れという気がしてなりません」 国境を超えて民間人が人道支援したり、報道するのは先進国、民主国家の常識だ。フォトジャーナリストの森住卓氏は「救援を待つ人を目の前にして、悲劇を伝える記者は『行くな』といわれても行かなくてはならない。敵と思われている日本政府にはそんな仕事はできない」とコメントしていたが、その通りだ。命がけのフリー記者やボランティアを締め出せば、われわれ国民は真の情報を失うことにもなる。

▼ 税金のムダ遣いは自衛隊だろう ▼

 一方、国民を北朝鮮のように一元化管理したがる小泉首相は「危険な仕事は自衛隊に任せろ」とリキんでいるが、その自衛隊サマワで何をしているか。情けないことに、宿営地にひき込もったままだ。

「安全な宿営地内で水の浄化をするのが主な仕事です。テロの標的にされたり、死傷者が出るような活動は一切しないように政府から命令されているからで、住民が求める道路復旧や学校修復といった宿営地外の活動はすべて中止です」(事情通)

 自衛隊の海外派兵の大義には邦人救出もあるはずなのに、これでは話にならない。人質だった3人に「救出費用を負担しろ」といった批判が出ているが、派遣だけで約377億円もかけて行って、何もしていない自衛隊と、イラクのためを思って活動した日本人――。一体どちらがまともなのか、よく考えた方がいい。


■ 小泉にまで毒づく “冷遇”安倍幹事長ごまめの歯ぎしり

◆ 人質事件でも、日朝交渉でも、まったくの出番なし ◆

「小泉サンは運がいいだけの政治家。彼はその運を参院選まで保ってくれればいい」――自民党安倍晋三幹事長が最近、周囲にこう漏らしているという。小泉首相を「彼」呼ばわり。参院選後は用なしと言わんばかりの物言いだ。いったい何が不満なのか。

「安倍氏は幹事長として何一つ実績を残せていないことにアセっています。イラクの人質事件での対応を首相は福田官房長官に任せきりで、安倍氏は相手にされなかった。マスコミに『11日昼前にも解放はありえる』とガセ情報を漏らして官邸の怒りを買うなど、失点続きです。参院選後の交代説も流れ、イライラを募らせているのです」(自民党関係者)

 確かに、安倍の存在感は薄まるばかりだ。唯一の「ウリ」だった北朝鮮拉致問題でも素人同然の山拓に“極秘訪朝”で横ヤリを入れられる。その山拓から「アイツじゃ拉致問題は解決できない。何ならワシが交渉にあたろうか」なんてコケにされる。