自己責任? 馬鹿?
自己責任など問う国家は,
もはや国家ではありません.
納税を拒否しましょう.
いやな雰囲気ですな.
最近,「自己責任」という名の無責任がまかり通っているみたいですね.
国家が国家であることの責任を放棄しています.
「お前が自分でやったんだから,わしゃしらんもんねー」
「助けてやったんだから,金払え」
何もかも,人のせいにしていたら楽だよな.
一番おおもとの責任は,どこに行ったのでしょうね.「自己責任」を声高に叫ぶわりには,それこそ自己の責任にはほっかむり,なんですよねー.
つまり,「自己責任」論の行き着く先は,責任のなすり合いでしかない.憲法が民主主義の踏み絵で無くなった現在,私たちの社会は,本当にどこまでも壊れていくのではないでしょうか.
まさに「地獄への道は,善意で敷き詰められている」状況です.ブッシュの「正義」や「民主化」と同じなんです.自己批判はしないのです.自分たちは「正しい」判断をしているから.
反抗グループがイスラム系のグループで本当に良かったですよ.政治的な背景を持つ第三のグループでしたら,間違いなく殺されていました.
日本政府は本当は彼らに死んで欲しかったんでしょうね.だって,政治的駆け引きもなく,いきなり撤退拒否を打ち出していましたからね.時間稼ぎするつもりすらなかった.アルジャジーラの衛星放送もモニターできないような対策室で何をしていたんでしょうね?(笑)
「(自衛隊撤退という)理不尽な要求に国策が左右されてはならないという観点から、犯行グループの要求には応じない、テロには屈しない、そして3人の救出を図るという難しい仕事だった」なんてポチの言葉は大嘘ですね.
それに,人質解放に尽力してくれたイラク宗教委員会や一万枚以上のビラ配りをしてくれたイラクの人々に,日本政府はお礼も言っていない.NHKなどの御用マスコミはそのことを伝えることもしない,というか,意図的に事実を選択して報道しています.そして,政府の尻馬に乗って「自己責任」論をまくしたてている.恥ずかしい限りです.
「自己責任」ってまさに責任回避にうってつけの文句じゃないですか.
「自己責任」論を煽動しているのは,日本政府であり,大手マスコミです.
便利なんですよ.全てを説明するのに.
国民の奉仕者である国家がその責任を捨て,国家に対して国民が奉仕するように煽動している.「君が代」を歌わない自由すら奪われているのです.
そういう時代が生み出されつつあるのです.
どうなるんだろう,この国.