【ねこまたぎ通信】

Σ(゜◇゜;)  たちぶく~~ Σ(゜◇゜;)

日刊ゲンダイより

■ 人質事件への対応を見て重大な疑問

小泉純一郎に果たして首相の能力と資格があるのか

■ 口先男の「救出に全力」と3人の安否情報

ドイツの場合、バグダッドで行方不明になったドイツ人に関して「2人は死んでいる可能性が極めて高い」と誘拐4日後に外務省が発表したが、日本の場合いまだに何の情報もないという驚くべき無能力無責任
解放されないのは川口と逢沢の2人のバカ大臣の発言で犯人側が硬化したのが理由ともいわれているが、「安全だ」「解放される」「交渉している」という一方、「情報が確認できない」ともいうこのデタラメ首相と無能政権を打倒するため、あらゆる選挙で自民党公明党を大敗北させることが絶対必要になっている
 人質事件発生から7日。犯人側が11日(日)未明に「24時間以内に3人を解放する」との声明を出してから3日が過ぎたが、いまだに事件は膠着状態だ。大新聞・TVは「情報が錯綜」「政府は苦悩」などと報じているが、これは違う。政府に情報収集能力がないから未確認情報が出るたびに右往左往し、マスコミも振り回されているだけである。
 その政府の最高責任者の小泉首相は、きのう(13日)の閣議後の懇談会で「政府は一丸となり、全力で人質の救出に取り組んでいる」とリキんでみせ、関係閣僚にハッパをかけた。もっとも、小泉本人は人質事件を福田官房長官に任せっぱなしで、休日も夜も品川の仮公邸にこもったまんま。
 かつてペルー大使公邸の人質事件の際、橋龍首相は外務省にアンパンの差し入れを持って激励のパフォーマンスをしたが、小泉はそんなそぶりも見せていない。
 小泉に“丸投げ”された福田官房長官もひどいもので、「いま現在、人質の状況は確認していない」とお手上げ状態だ。例えば2人の自国民を誘拐されたドイツ政府は、あらゆる情報網を駆使して4日後には「残念ながら死亡した可能性が高い」と発表している。しかし、日本では人質3人の居場所すら不明で、誰と交渉していいのかも分かっていないのだ。3人は一体どうなっているのか。
「人質の身柄は犯行グループから離れて部族長あるいはイスラム教指導者の管理下にあるはずです。そして解放されないのはズバリ、スンニ派の拠点・ファルージャの状況と関連している。住民600人が殺されたファルージャは理不尽な米軍のイラク占領を象徴する場所。反米勢力は停戦期限が終わった後、米軍の総攻撃を防ぐために一連の外国人拉致を行っているのです。3人の日本人は強制的に“人間の盾”に使われかねないのです」(軍事ジャーナリスト・神浦元彰氏)

◆ チェイニーをヨイショしてイラクを逆なで ◆

 となると、小泉首相が「人質救出に全力を挙げる」ためには、正確な情報を集め、米国のイラク占領作戦と一線を画すことが不可欠である。ところが「テロに屈しない」と言い続け、米軍に協力する自衛隊派遣の方針を変えないのだから、交渉が進むわけがない。
 しかも、12日には来日した対イラク強硬派のチェイニー米副大統領と昼食をとりながら2時間あまり会談してこう称賛したのである。
「米国のイラクに対する大義と熱意を信じる。だからこそ、当初から支持、協力してきた」
 この会談はアラブ諸国のメディアでも大きく取り上げられていて、ファルージャのある部族長は「この時期に米国との協力を強調することは日本がイラクの敵であることを示すものだ」と言っている。
 人質の生命をますますピンチに追い込む小泉首相。いったいどこが「救出に全力」なのかサッパリ分からない。

■ 《ワイド特集》人質事件絶望的な今後の見通し

 イラク邦人人質事件は7日目を迎えたが、依然として解決の糸口はつかめず、膠着状態が続いている。ガセネタに振り回された政府は今さらながら「情報管理の徹底」を呼びかけていたが、これぞ、「政府の無能」の裏返しだ。人質事件の長期化は避けられず、最悪の結末が頭をよぎる。

何やってんの? 外務省
アルジャジーラを見られないオペレーションルーム

▼ 情けない情報収集能力には絶句! ▼

 人質の解放が遅れ、関係者のいらだちが募る中、「外務省は何やってんだ」という批判が渦巻いている。11日に「24時間以内に人質解放」のニュースが流れた時、川口外相は「複数のルートで確認した」と胸を張ったが“ガセ”だった。これは象徴的な話で、外務省の情けない情報収集能力については、エッと驚くような話がいくつもあるのだ。
「外務省の地下1階のオペレーションルームには約100人の職員が詰めていますが、アラビア語を話せるのは一握り。ほとんどの職員が電話にかじりつき、英語で情報を集めている。アルジャジーラの放送も受信設備がないので見ることはできません。犯行グループが出したとされる『人質を解放する』というファクスも第一報はNHKのテロップを見て分かったんです」(外務省ウオッチャー)
 今度の人質事件は、アルジャジーラのニュースが頼りなのに、オペレーションルームで見られないなんて、信じられないような話だ。