【ねこまたぎ通信】

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陸自活動「非効率」と批判も JVC理事、帰国し語る

 イラクで医療支援などにあたっている日本のNGO(非政府組織)、日本国際ボランティアセンター(JVC)の熊岡路矢代表理事は22日、約1週間のバグダッド訪問から帰国した。熊岡氏によると、日本の陸上自衛隊サマワでの活動について、現地で給水活動などにあたるNGOから「非効率だ」「人道支援の中立性が確保できなくなる」などと批判が出ていたという。

 JVCは02年9月からバグダッドの病院に医療物資を配布するなどの活動をしている。熊岡氏は15日にバグダッド入りし、現地スタッフと市内の病院を訪問するとともに、現地で復興活動に携わる海外のNGOと協議を行った。

 意見を交換したNGOの一つが、98年からバグダッドサマワで、自衛隊が今回予定しているのと同じ浄水・給水活動を行っているフランスのNGO「ACTED」だ。年間約6000万〜6400万円で、10万人を対象に浄水・給水活動を行っている。

 現地プログラムの責任者であるエリザベス・カンパさんは「浄水・給水ならNGOにまかせてもらったほうがはるかに効率的にできる。自衛隊人道支援とは別の目的で来ているという印象を受ける」と語ったという。

 また、熊岡氏は、100あまりのNGOが参加する「イラクNGO調整委員会」のフィリップ・シュナイダー代表世話人からも、(1)占領軍をはじめとする軍隊が人道支援をやるのは、専門が違い、中立性も確保できない(2)軍隊が人道支援をすると、本来、人道活動をしてきた国連やNGOまで巻き添え攻撃を受ける危険性が増す――などの懸念を表明された。

 熊岡氏は「人道支援を行っているNGOは地元の地域社会にとけこんで信頼関係を築き、情報をもらい安全を確保する。武器ももたず、占領行政から距離を置くことで自らを守っている。自衛隊が行うとしている自己完結型の活動とは全く逆だ」と指摘している。 (02/23 16:48)

Asahi

http://www.nodu-hiroshima.org/siryou21.htm
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