【ねこまたぎ通信】

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ノーベル平和賞のエバディさん、授賞式で対テロ戦争を批判

2003.12.11
Web posted at: 06:49 JST - CNN/AP

オスロ――2003年のノーベル平和賞授賞式が10日、オスロ市庁舎で行われた。受賞者のイラン人女性弁護士シリン・エバディさん(56)は、記念講演で2001年の米同時多発テロ国際法と人権を侵害する口実に使われていると批判した。

エバディさんは米国を名指しすることは避けたが、米国と同盟国の姿勢を批判した。エバディさんは「過去2年間に、幾つかの国が同時多発テロと対国際テロ戦争を口実に世界の原則と人権法を破っている」と指摘。また、「過去35年間にイスラエル国家によるパレスチナ占領に関する無数の国連決議が出されながら、実効されなかったのはなぜか」と問いかけ、中東和平に関する国連決議を無視する一方で、イラク戦争開始の口実に国連決議を使った米国を批判した。

イラク戦争についてエバディさんは「イラク国家と国民は過去12年間に、1回目は国連安保理の求めで、2回目は国連安保理の反対を押し切って、軍事攻撃、経済制裁を受け、最後には軍事占領を受けた」と述べた。また、キューバグアンタナモ米軍基地の軍事刑務所はジュネーブ条約違反だと批判した。

エバディさんはテヘラン大学で法律を学び、弁護士として女性や子どもの人権擁護に取り組んできた。イランで「子どもの人権支援協会」を創設し、代表を務めている。また、人権に関する著作も多い。