思考停止社会の音楽

　先だって，女房がお勧めの平井某かのＣＤを聴く羽目になった．いや，まー，ひどいね．

　私の印象はというと，ま，あれだ，「何やら薄っぺらな音が鳴っているな」くらいのものでしかない．いや，一曲印象に残ったものがある．確か「おじいさんの古時計」，うん，これは，あれだよ，「これは聴いたことがあるな」，という印象だったよ．（ワラ

　宇多田某とかもそうなんだけど．普通，音楽を聴いたら，初めての曲でも人は何らかの反応をするものだ，手や足でリズムとってみるとか，さびのコーラスにハモってみるとか，ね．そういう反応がないというのも，なんだ，何のために存在している音楽なんだか，人々に感動や喜びを与える以前に，金とか，欲とか，そんなものがたくさん日本の文化を支配しているのだろう．一元化一律化均一化された文化などというものは，もはや文化ではないのだな．これだけ無個性で無能な音楽を聴く人たちって，きっと同じ顔と同じ格好をしているのだろう．

　あなたたちの個性って何ですか，あなた達の旋律やリズムの何処にあなたたちが映るのですか，何を主張して，人々に感動や喜びを与えようとしているのですか，嫌悪感を抱かせることさえしない個性って何，そもそもあなたたちにとって音楽って何ですか，自尊心のない音楽に感動しろと云うのは土台無理がある，あなたたちがやっている音楽は，もっと優れた先達が完成させているので，別にあなたたちが同種の音楽をやる必要はないですし，そのような愚劣な音楽は私たちを愚弄しているのに等しいので，もう止せ，こんなことは．なーんて，また，侏儒が現れたよ．（ワラ