【ねこまたぎ通信】

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世界の問題は女性のズボンのせい──スワジ国王が非難

2003.06.01
Web posted at: 19:22 JST - REUTERS

スワジランドムババーネ(ロイター) アフリカ南部スワジランドのムスワティ国王が国営ラジオで、世界の様々な問題は女性がズボンをはくせいだと述べ、女性の「男装」を批判した。同国王はこれまでにも、人権は「神の前では醜悪なもの」と人権活動を非難するなど、その過激な発言で知られている。

同国のタイムス・オブ・スワジランドが伝えたもので、ムスワティ国王は「聖書によれば、ズボンや夫の衣服を着用した女性には天罰が下される。世界が今こんなひどい状態にあるのは女性が男装するせいだ」と述べた。さらに「何が人権だ。神が人間を創り、それぞれに社会における役割を与えたのだ。神が創ったものを変えることはできない。神の前で人権というのは、醜悪なものにすぎない」と、教会の保守派指導者たちに述べたという。

首都ムババーネの女性達は国王の発言に不満を示している。ある女性は「国王は、世界の問題はわたしの外見が原因だと言うが、テロや政府崩壊、貧困、病気がわたしのズボンが原因だなんて、考えたこともない」と話した。

スワジランドでは、アフリカ大陸最後の絶対君主ムスワティ国王が、行政・立法権を持ち、野党活動を禁止している。同国王は9人の妻を持ち、現在10人目の妻との結婚式を控えている上に、トップレス女性が伝統舞踊を踊る儀式のビデオを見て、踊り子の中から11番目の妻となるフィアンセを選んだばかり。