対テロ戦争で米国の人権侵害を批判 アムネスティ

2003.05.29
Web posted at: 08:04 JST - CNN

ロンドン（ＣＮＮ）　国際人権団体のアムネスティ・インターナショナル（本部・ロンドン）は２８日、米国主導の「対テロ対策のため、世界中で安全のためという理由で、基本的人権が守られていないとする年次報告書を発表した。

年次報告書は２００２年の世界１５１カ国の人権状況をまとめたもの。米国の人権状況について「アフガン戦争後、国際法を無視して対テロ戦争の名目で人々を拘束している」と批判した。

同団体によると、２００１年９月１１日の同時多発テロ以降、イスラム教徒を大半とするアラブ人や南アジア国籍の約１２００人が米当局により不当に拘束されたという。

また、同報告書は、アフガニスタンからキューバのグアンタナモ米軍基地に移送・抑留しているアルカイダとタリバーン兵約６００人は「法的な手続きもなく、法的な保護も受けていない」と批判した。