野党側が結果受け入れ拒否／ナイジェリア大統領選

2003/04/23 08:15

　【ナイロビ２２日共同】ナイジェリアの選挙管理委員会は２２日、大統領選で与党国民民主党（ＰＤＰ）のオバサンジョ大統領が２位の候補の約２倍を得票して再選されたと正式発表した。しかし、野党代表者は同日記者会見し、「選挙で大規模な不正が行われた」として選管が発表した結果の受け入れを拒否することを明らかにした。

　同選挙では、欧州連合（ＥＵ）の選挙監視団が南部の州を中心に「民主的な選挙といえる最低限のレベルを満たしていない」などとする声明を発表していたが、野党側が実際に受け入れを拒否したことで、混迷が深まりそうだ。

　野党側は、ＰＤＰを除く全野党が結果受け入れを拒否したことを明らかにした上で、大規模な不正が行われ、信頼できる選挙結果とはいえないとしている。

　会見出席者の１人は「多くの州で選挙自体が実施されなかった」と、選管と与党ＰＤＰを強く非難した。